心温まるプレゼント

 以前より時間に余裕ができたことで書き始めたnote。数人くらい暇な人が読んでくれるかなぁなんて思っていたのですが、PVがすごく伸びていて、驚いています。読んでくださった方、そして、今もこのページにアクセスしてくださった方、ありがとうございます!

 今日は私がいただいた、嬉しかったプレゼントにまつわるお話です。そもそもプレゼントをいただくのだから、嬉しいに決まっているのですが。その物の価値や自分の好みにかかわらず、少しでも自分のことを考えてくれたかと思うとその気持ちがとても嬉しいものです。

 では、ここから話をガラッと変えます。
2011年の東北大震災以降、実際には2013年からですが、自分の中で社会貢献活動に対する意識が大きく変わりました。ボランティア活動や寄付など、自分にできることを少しずつ行動するようになりました。まだまだ胸を張って言えるほどではありませんが。。
 私は会社では自分のプライベートのことをあまり話すタイプの人間ではありませんが、ある時、私よりも一回り以上歳の離れた男性社員が私のところにやってきてこう言いました。
『ボランティアをやってる人間って俺は偽善者だと思うんだよ。だから俺は絶対やらないわ。』
私のことを偽善者だと言いたかったのでしょう。わざわざ言わなくていいことを口に出してまで伝えたかったのでしょう。 
誰かに評価されたくてやっていることではないので、言われた言葉に対して、ショックを受けることも悲しくなることも悔しい想いをすることもありませんでした。感情の波風一切立たず。それはここに関しては、自分のエゴが存在していないからだと思います。あえて、ここに関しては、と言ったのは、他のことに関しては私はエゴだらけの人間で、いわゆる煩悩の塊ですので、決してできた人間ではありません。

 私は言いました。
『私なんてまだまだですよ〜。なかなか自分がやりたいと思っている半分もできていない。私はもっともっと立派な偽善者になってみせますよ! だから、見ていてください!!』 ニコッ。
彼は無言で去って行きました。
 
 それから少し時間が経ち、そんなやり取りもすっかり忘れていた頃、その彼がまたやってきました。
彼『あの、これ、よかったら、どうぞ。』
私『え? 何でしょう?』
彼『なんか、あんた見てたら自分にも何かできることがあるんじゃないかと思えてきてね、献血してきたんだよ。そしたら、献血後にお菓子やらお米やらくれたんだよね。これをもらった時にさぁ、これをあんたにもらって欲しいと思ったのさ。まぁ、自分にはこれくらいのことしかできないだろうけどね。』
私『あ、ありがとうございます!! 美味しくいただきます!』

 予期せぬ展開でしたが、とても感動しました。自分と考えの違う人からも学び、行動に移すなんて、歳を重ねるほど難題だと思います。その姿勢に尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。私もそうありたいと思いました。
私は、あの時いただいたお菓子の味を忘れることはないでしょう。

 今日もあなたの小さな勇気が、誰かの背中を押しているかも知れません。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 

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