【漫画事件簿1】田川水泡の「のらくろ」軍国主義賛美とされ旧内務省による打ち切り処分
漫画が子供向けという既成の概念を超えて突出してしまった結果、あらゆる社会的通念、及び既存の価値観から糾弾を受ける瞬間があった。本シリーズは、そんな突出した漫画と、それを糾弾する側の「激闘」の記録であり、歴史を問うものである。いわゆるスキャンダルという観点から、面白半分、興味本位で掘り起こし、楽しもうとするのが主旨ではない。あくまで、客観的にその事実を認め、記録していくことによって、若い世代に伝えて行こうという企画である。漫画と共に成長し、漫画と共に苦楽を味わった筆者ならではの