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01 リオデジャネイロ

ブラジルの首都は、歴史的にはサルバドールからリオへ、そして現在はブラジリアというように変わってきました。経済の規模では No.1 はサンパウロで、リオは No.2 です。しかし、ブラジルの顔と言えば、やっぱりリオですね。

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(FreeWorldMaps.net)

「リオ」は「川」という意味のポルトガル語。Rio de Janeiro は、「1月の川」という意味です。初めてこの湾にやってきたポルトガル人は、海水が外海に吐き出される流れがあまりに速いために、これは川であると考えたのです。この湾が発見された日が1502年1月1日でした。

その地理を頭の中に描いてみましょう。リオは人口が1千万の都市です。思い切り大きく想像してみてください。

(GettyImages)

周囲を山に囲まれた湾が、南へ向かって開いています。湾口は狭く、そこを大型船やタンカーが出入りしています。(写真は東向きですから、南側は右手方向ですね。)画面の左手に、縦に長い奇岩があります。高さは400メートル。これがシュガーローフという岩山です。その頂上まではロープウェイで上ることができます。シュガーローフの手前に街並みが広がっていますが、これがリオデジャネイロの中心地。このビルや建物が雑居した中心地の、さらに左手奥のほうにずっと街並みは続いています。一方、手前に険しい山が聳えていて、その頂上に両手を広げたキリスト様が立っています。これが有名なコルコバード。700メートルの山です。キリスト像は 30メートル、リオの市民を抱きかかえるようにして街を見おろしています。夜は照明がともり、闇の中にキリスト像が白く浮き上がって見えます。リオの市民は、カトリック信者ですが、このキリストがいつも見守っていることを感じているのではないでしょうか。
さて、シュガーローフの頂上には、ヘリポートがあって、観光客を乗せて15分間の観光飛行をやってくれます。まず、シュガーローフからまっすぐコルコバードへ飛んで、キリスト様の周囲を回り、次に大きく左旋回して外海の海岸線へ出ます。そこが観光地として有名なイパネマのビーチ(写真では見えません)。このビーチに続いてコパカバーナのビーチ(キリストの右腕の下)、そこから一直線にシュガーローフへ舞い戻るというコース。これでお一人様80ドルです。僕は怖かったので乗りませんでしたが、こうすればリオの鳥瞰を楽しむことができます。
これからしばらく見て回るリオデジャネイロの街、おおよそを頭に入れてみてください。

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