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公立中学校で管理職しています。 「子どものために」という枕詞で教育現場にはさまざまなこ…

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公立中学校で管理職しています。 「子どものために」という枕詞で教育現場にはさまざまなことが導入され、ギリギリで耐えてきた真面目な先生が次々と療養や定年前退職と壊れてしまいました…。 まず学校改革は「教職員ファースト」を本気で取り組んでいます。

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30年ぶりの再会

30年ほど前、当時は臨時講師でサッカー部の顧問をしていました。そのときの教え子たちが忘年会に誘ってくれました。 皆んな、もうおじさんになっていたけれど、何かしら昔の面影があり、話しているうちに30年前のことを次々に思い出しました。 当時15歳だった子は今や46歳で、立派な社会人になり、さらには父親にもなっていました。その中の一人は先生になり、サッカー部の監督をしているとのことで、とても感激しました。教師をしていてよかったと思える時間をくれたみんなに感謝です。 世間ではブ

    • 公教育に投資しない国

      大阪万博に2,350億+800億(少なくとも)とのことてす。 世界でワースト2の『教育にお金を使わない国』に未来はあるのか…? 愛はあるのか?

      • 全校配置の落とし穴

        学校現場には、さまざまな専門職のスタッフが導入されています。 先日、新聞記事で「不登校対策に支援員を県内公立中に全校配置」という記事を目にしました。 これを見た一般の方は、教育現場に厚く対策が行われたと感じるのではないでしょうか。しかし、チーム学校と呼ばれる専門職のスタッフのほとんどは、週に1回程度、学校によってはひと月に1回のシフト制です。これが「全校配置」という言葉の落とし穴です。 せめて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、不登校対策支援員は、常勤で「全

        • 教員不足は現場で解決できない!

          最近、教員が足りずに教育委員会の教職員課へ連絡すると、逆に「誰かいませんか?」と返されます。 自治体によっては求人チラシや求人サイトに教員の募集が載っています。 中学校では引退した元先生の中に、常勤でなく非常勤で授業だけなら助けてあげたいと言ってる方もいます。しかし、教育委員会は本定の替わりは常勤しか認めません。 この辺りの融通をきかさなければ、この問題の解決はありません。 毎年、多くの病気休暇や途中退職が出ており、来年も再来年も増える一方だと予測できます。 沖縄県では、免許

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          どうして先生に…

          学校の仕事が忙しすぎる問題に改善策を常に考えています。勤務時間や部活動指導などの負担を減らすために、いくつかの変革を導入してみました。 ある日、小学校の先生たちに「最近の中学校では担任をしたくない先生が増えています」と話したら、みんな一斉に「なぜ先生になったの?」と言われて、ハッとしました。 小学校には専科の先生以外は、担任をやらない選択肢はないですもんね。

          どうして先生に…

          学校の業種は?

          私は学校現場が決してブラックではないと思いますが、教員が抱える負担は以前と比べて非常に増えています。 その要因のひとつに、世間や保護者が学校をサービス業と見なしているからです。彼らは学校に最高のサービスを求めており、少しでも不満があれば「前の担任は○○してくれた」や「小学校では、○○だった」とクレームを言ってきます。 学校は一旦、その要求に応えてしまうと、底なし沼にハマってしまいます。 だから私は先生に「出来ないことは出来ない」とはっきり伝えるように言っています。 学校はサー

          学校の業種は?

          教員不足がもたらす弊害

          前任校での話です。 4月に本定裏の教員2名が決まらないまま新年度がスタートしました。 2学期の途中にひとりの先生が病気休暇となり、学年によっては空き時間のない日が続く状況となりました。 そんな時にインフルエンザで数日間、お休みしなければならない先生がでました。 こんな状況で学校に何が起きるか想像できますか? 朝の打ち合わせで自習監督を決める際、学年の先生同士がケンカとなったのです。大声の怒鳴り合いだったため生徒も「何ごと?」と驚いていました。 ケンカをした先生たちは、決して

          教員不足がもたらす弊害

          「学ぶ」とは…

          42歳のとき大学院で学ぶ機会がありました。 当時の学長が「学力」と「学ぶ力」の違いを論じられており、恥ずかしながら初めて学ぶということを考えました。 最近では、内田樹(思想家・武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長 )さんが述べていた「学ぶとは、自身の容器に知識を入れていくことではなく、容器の形を大きくしていくことである」という理論に合点しています。

          「学ぶ」とは…

          私の学校経営信条

          #学校現場#学校#教職員#改革  最近では教職員の勤務状況を「ブラック」と表現され、教師になろうとする若者が減少している。また、職員会議の場でも、業務改善に関する意見が屡々見られる。  学校現場は、いままで「子どものために」という枕詞で、さまざまな取組が導入され、何とか頑張ってきた教職員が、ついに限界となり次々と病休や退職する事態になっている。  文部科学省の「令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査」によれば、精神疾患を理由に病気休職した公立の小中高校、特別支援学校など

          私の学校経営信条