見出し画像

気ままに漫画紹介【GIANT KILLING】

「お前ん中のジャイアント・キリングを起こせ」

ツイッターでお題をいただいたので、第3弾は…
何の漫画と言えばいいのだろう、大きく言えばサッカー漫画。

でも、組織やマネジメント論、地域との関わりやサポーターとの関係性など
「サッカーに関わる人たちの漫画」とでも言わせてもらいます。

【GIANT KILLING(ジャイアントキリング)】

ジャイアントキリングという言葉は、意味は知らなくても聞いたことがあると思います。訳し方も色々あるけど、私なりの感性で好きな訳を選ぶなら

「下剋上」

弱いものが強いものを倒して成り上がる。強者が油断しているところを足元をすくって勝ちをかっさらう。みたいな感じでしょうか。

【主人公は監督?】

この作品の主人公は、達海猛(たつみたけし)。
彼が、弱小チームであるETUの監督になるところから物語は始まります。

サッカー漫画といえば、主人公がプレーヤーだという設定が多いのでその点でも新鮮な目線でサッカーを知ることができると思います。

自由奔放で、何をしでかすかわからない。
そんな雰囲気を醸し出す達海が、弱小チームで負け癖がついている選手たちの核心をついて、革命を起こしていきます。

【弱気で目立たない若手 椿大介の成長】

スタミナとスピードはトップクラスのものを持ちながら、プレッシャーに弱く実力を発揮できないでいる若手の椿大介(つばきだいすけ)

小学生からサッカー一筋で生きてきて、たくさんの人たちに背中を押されてプロになった椿が

もがき苦しみ、何度も挫折を味わいながらも、時に一歩ずつ、時に飛躍的に成長して日本代表まで上り詰めていく。

弱気で引っ込み思案な椿に私は、とても感情移入していました。ひとつ壁を越えたと思えば、また壁が出てくる。

でも何度でも這い上がってくる彼の姿に私も、彼のチームメイトも感化されていく。応援せずにはいられないプレーヤーですので、ある意味彼を中心に物語は進んでいきます。

【経営陣やサポーターの描写】

ジャイキリの面白いところは、選手や監督以外にもスポットを当てているストーリーがあるところではないでしょうか。

経営陣がスポンサーとの関係にひと悶着あったり
サポーターの世代交代による内部分裂があったり

プロサッカーチームがどのような要素で成り立っているのかを描写しているので、達海のチーム構築能力も含め、経営やマネジメント・組織について学べるという評判があるのも納得です。

【達海語録】

主人公である達海は心揺さぶられる名言を多く輩出しているので、最後に私が好きな名言をご紹介します。

「そのまま行け、何度でもしくじれ。その代わり、一回のプレーで観客を酔わせろ。お前ん中のジャイアント・キリングを起こせ」

「何でも思い通りにいって何が楽しいよ。俺が楽しいのは、俺の頭ん中よりスゲーことが起こった時だよ」

「やる前からひるんでどうすんだ。試合前に有利も不利もねぇ。
スコアは常に0-0から!誰に対しても平等だ!」

少しでも興味を持っていただいたなら、是非読んでみてください。
以上、気ままに漫画紹介でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?