君達はどう生きるか(聖なる愚か者と天才)




天才)君はなかなか良い名前を持っているんだな。

愚か者)僕は馬鹿正直だからと言って ゲーテが名づけてくれたんだ。

聖なる愚か者 と。

天才)そうか。素晴らしい表現だな。
ところで 君の持っているのは何の本だね?

愚か者)嫌われる勇気 って言う本なんだ。

天才)なに⁉︎

愚か者)嫌われる勇気だよ。アドラーの…






天才)そこに勇気がいるかね⁉︎⁉︎

愚か者)……

君は常識やまわりの人達は気にならないの?

天才)君、天才と馬鹿は紙一重って言う言葉を知ってるか?

愚か者)知ってるよ…

天才)この言葉の意義は?

愚か者)意義…

天才)良いかい。この言葉の意義は ほとんどの人間が天才と馬鹿の見分けがつかない と言うことだ。
つまり 世の中のほとんどの人間は盲人と言う事だ。

そんな盲人達の常識なんぞ 気にするほどの価値はあるのかね?

愚か者)おお…これがコペルニクス的転回と言うやつか…

天才)そうだ世の中の常識が逆と言う事は意外と多いものだ…
モーツァルトのオペラ 魔笛 でも悪だと思ってた者が善だったとあるだろう…

愚か者)おお…

天才)まぁ君もコペルニクス的転回と言う技術を身につける事だな…

確かに一部分は天才の特権と言う部分はあるかもしれないが ある程度までは技術的なものだ。

愚か者)ありがとう!


聖なる愚か者は コペルニクス的転回…コペルニクス的転回…と唱えながら立ち去った。

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