資本主義ハック(読書感想文)

基本的な著者の考えとして、企業などで行われている考えを個人に落とし込んでいかに自分の資本を豊かにすることが出来るかの視点で語っている。例えば自分の価値=株価、人生マネジメント設計、アービトラージの考えなど。

その中で著者は人の夢や希望を制限する要素として「時間」「お金」と定義している。そのためには人は資本の蓄積を恒常的に行う必要がある。この際の資本とは「人的資本」「金融資本」「事業資本」「固定資本」を指す。

個人が自分の人生を経営する時代になっている。以外と不思議なことで人は仕事だとフレームワークやツールを使って仕事をマネジメントするが自分の人生になるとその観点がスポッと抜け落ちる人が多い。これはなんでだろう。仕事だと出来るけど、人生マネジメントを致命的にできない人は結構いるのではないか。

アービトラジーの考えも面白いと思った。世の中の様々な格差を利用した鞘取り合戦のこと。世の中のゲームは差が生じているところに価値が生まれ、人がその差分を利用して儲かる仕組みが出来ている。自然発生的に生まれているところに気付くか、もしくは自分がその差分を生み出しに行くのか。

人的資本は「スキル・知識」「ネットワーク・人脈」「ブランド・信用」の3つに分かれるがこの人は因数分解して物事を考えることを好む人だ。要素を細かく分解して何がキーファクターなのかを見極めて取り組むことが大事であるとしている。

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