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でこぽんFMと伊集院静が説く「大人」とは何か。

明日、31歳になります。
30歳で変化したことは、昨年よりも将来のことについて考えるようになったことです。
なので、「31歳の抱負は?」と妻に聞かれた際、答えに窮しました。
まだ、明確な答えが見つかっていないからです。

30歳から31歳になり、「ぼくは、本当に大人になったのだろうか?」という疑問を持ちました。
でこぽんFMの最新回では、「大人になったと感じる場面とは」というテーマで、自分が大人だなと思うのは、どんな時?大人の条件とは?結局ずっと本質は変わらないよねというお話をお楽しみいただけます。(でこでこ〜〜ぽんぽんぽん)

でこぽんFMのあいちゃん、のんちゃんからは、
「年齢的には大人だと思う」
「自分を大人だと意識したことはない」
「中身が全然変わっていない」
「この世界に大人はいないと思う」
「わさびを克服しました」
という明るいお話が進み、少しホッとするのと同時に、31歳はどのように歳を重ねるのが正解なのだろうかと、改めて考えさせられるきっかけになりました。

昨年11月に亡くなった作家・伊集院静の『大人のカタチを語ろう。』を読みました。

そこには、まず三年、教えられたことを体得するために毎日、人の倍、踏ん張ることの大切さが書かれていました。以下は、書籍の引用になります。

「どんな人でも、その人がまだ若ければ、何でもできる可能性があるはずだと、私は考えています。ひとりの若い人が何者かになりたいと発起したとしますね。それがたとえば、私の仕事である彫金だとします。それなら私はまず三年、教えられたことを体得するために毎日、人の倍、踏ん張りなさいと言います。ここで大切なのは、”毎日”ということです。一年は三六五日と限られています。その三六五日の”毎日”を踏ん張れるかということなんです。盆も、正月も、勿論ありません。土曜、日曜、祝日もありません。24時間フルに修行せよとは言いません。そうですね。私はこの仕事だと、朝の仕事の準備のしかたが、その人の仕事を半分決めることになりますから、朝は夜明けと同時に起きて修行をはじめます。」

「飯は勿論、3食とるのは当然です。夜鍋までする必要はありません。ただ一日とて欠けてはならないんです。ですから丈夫な身体が必要です。ただ”毎日”やるのです。周りの人が休みを取ってゆっくりしたり、遊んだりしているかもしれませんが、ただ”毎日”やっていればそれで十分なんです。」

この後に続くのですが、当人の才能に関わる問題もあり、彫金師として一人前になれるかどうかはわかりませんと言います。

しかし、その"毎日"を三年間続けた人は、次に他のどの仕事を目指しても、まずやっていけるとも言っています。

入社してから3年以内に転職することが珍しくない時代です。ぼくも、ちょうど3年の節目に前職を辞めました。「石の上にも三年」という言葉は、通常は長い間を指す表現ですが、ここでは例えとして用いたいと思います。

この言葉は仕事に関して使われる際、忍耐を強いることが必ずしも良い結果をもたらさないことを示唆し、発言を控える人も増えたように感じます。

しかし、一日として欠かさずひとつのことをやり続けることができたら、その人にしか見えないものが見えてくると言います。それは、ぼくにとっては何のか。文章を書くことは、そのひとつのように思えるため、今年はひとつ挑戦してみようと思います。

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