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私がメルペイにPMとして転職した理由

メルペイでプロダクトマネージャーやってます、
さとじゅんです。

退職エントリーでもなければ入社エントリーでもないんですが、最近いろいろな人とお話しする中で、「メルペイで働く人ってどんな人?」とか「メルペイのプロダクトマネージャーってどんなことしてるの?」という話をいただくことがあったので、自分の場合、どんな理由で転職してきて、どんなことをやってきたのかをnoteに書いてみたいと思います。

これまでの経歴

1. CROOZ株式会社
- 営業で入ったのに全然営業できなくて、PMに転向せざるを得なくなり自分のPMキャリアがスタート
- 最終的にはソーシャルゲームのPM
2. ZyngaJapan株式会社
- 完全にソーシャルゲームのPM
- 山田進太郎さんの1社目の会社が買収されてこの会社になったので、この時の知り合いが今もたくさんメルカリの中で繋がっているという偶然
3. ザワット株式会社
- C to Cのオークションアプリ立ち上げ
- まだ経営陣しかいないようなスタートアップに思い切って飛び込む
4. 株式会社イグニス
- LINE GAMEのPM、マンガアプリのPM
- 出版社と連携してマンガアプリ作ったり、LINEと協業してカジュアルゲーム作ったりした

ということでめちゃめちゃC向けのプロダクト、しかもゲーム経験ばっかりでした。

メルペイとの出会い

メルペイで働く前は、実は自分で事業をやろうといろいろと準備をしているところでした。

ただ、自分の実力不足で事業がうまく立ち上がらず、チームも解散することになり、このまま続けようかどうしようか考えている最中でした。

そんな時に昔在籍していた会社のCTOから連絡があって、メルペイを紹介していただき、初めはお断りしていたんですがタイミングが重なってまじめに検討するようになりました。

転職先の判断軸

他にも何社か話をいただいたりしていたのですが、この時私はこんなことを考えていました。

1. 世の中の課題を解決するプロダクトに携わりたい
2. to B向けプロダクトの開発にチャレンジしたい
3. インターネットとリアルな世界がつながることを体感できる仕事がしたい

それぞれ理由があって、まずゲーム作っていた当時は、PMとして今後もソシャゲ界隈でがんばっていこうとすると、やっぱり心からゲーム好きな人には勝てないなと思ってたし、自分はこのままゲームをやるより、なにか世の中の課題を解決する方向にベクトルを移したいと思うようになりました。

また過去にLINEと一緒にゲームを作った経験から、ビジネスサイドのアライアンス系の仕事に自信を持てることができたので、これを活かしてto B向けの領域にチャレンジしてみたいと思うようになりました。

そして、2018年当時はOMOという言葉がバズりだし、例えばリアルな世界で得られた情報をインターネットの世界に還元して、さらにリアルな世界の住み心地がよくなるようなそんなプロダクトが出始めた頃でした。

今までソーシャルゲームなどの、バーチャルな世界でのコミュニティしか知らなかった自分にとってはとても魅力的に写り、いつしかインターネットをリアルな世界に持ち込んでみたいと思うようになりました。

世の中の流れ

ちょうどその頃、世の中はビットコインやブロックチェーンについてのニュースが出るようになり、メタップスの佐藤社長の本に感銘を受けたりしながら、「今お金という存在が変わろうとしている」と感じ、Fintechに興味が湧きました。

それらすべてがつながってメルペイで働くことを決めました。

入社後の自分

決済もto B向けプロダクトも初めてで、とにかくわからないことだらけだった思い出があって、入社してすぐに「本当にここで続けられるかな」と思った記憶があります。

現にそのころは、自分自身なかなかパフォーマンスを上げられず、会社自体も立ち上げフェーズで誰かの手厚いサポートを受けられる余裕なんてなかったので、どうしようどうしようと毎日悩みもがき苦しんでいました。

メルペイのリリース

そんな大変な毎日を送っていた私ですが、1年続けたころにようやくメルペイのリリースの日がやってきました。

今でも、そしてこれからもきっと忘れない出来事があって、それが、2019年3月26日、初めてメルペイのコード決済がローソンで使えるようになった日です。

何日も前からリリースに必要なことを準備してきて、プロダクトとしては決済APIを用意して外部ステークホルダーとの疎通を実現することで決済を成功させるのですが、この開発やさまざまな質問対応をこなす日々を続けていました。

リリースの当日、日付が変わった瞬間にローソンのPOSレジでメルペイの決済ができるようになるので、深夜に近くのコンビニに一人で言って、もちろん、チームメンバーとわいわいslackしながら初の決済をしにいきました。

その初めての決済をした瞬間がものすっっっっっっっごーーーーく感動して、とにかくうれしくてうれしくて、

今まで自分がやりたかったこと、
特にインターネットがリアルな世界とまざりあった瞬間を体験してしまったという感動
が全身をふるい上がらせて、うれしくてその夜はなかなか寝付けなかったことを覚えています。

そしてこの日を境にさまざまなお店でメルペイが使えるようになり、自分の知っているお店のバックヤードに入らせてもらって、メルペイリリース前に関係者で決済テストなんかをやる日々がはじまりました。

JCBとの協業

ある日、新しく動き出したPJがあるとのことで私も商談の場に参加させていただくことになりました。


この取り組みは、JCBが策定したコード決済のコード仕様にメルペイが準拠することで、JCB加盟店においてメルペイ利用が促進されるという取り組みでしたが、クレジットカードの決済処理の仕組みとコード決済の決済処理の流れがまるで違う中でどう着地させるか悩ましいPJでした。

結果的に、1年かけてさまざまな交渉をし、合計200ページくらいある契約関係書類を全て納得いくものにでき、結果的にほとんど追加開発せずにリリースできる状態にすることができました。

クレジットカードの仕組みを既存のコード決済の仕組みで実現するという、なんともマニアックなことをプロダクト・法務・会計・セキュリティーの観点で実現したのですが、こういったまだ誰も進んだことのない道を切り開くことこそがFintechなのだと言うことを身をもって経験しました。

docomoとの提携

2020年9月にメルペイとdocomoのd払いが両方使える共通QRコードがリリースされました。

この頃、docomoとの提携システムの開発を進める傍ら、提携により加盟店申し込みが増えることが想定されたので、オペレーターが人力で行なっている加盟店審査業務の一部を完全にシステムで自動化するPJが立ち上がりました。

結果的に数日かかっていた審査プロセスが、場合によって数分で終わることが出来、オペレーションエクセレンスをプロダクトサイドとして支える機能になりました。

こういう取り組みはとてもチャレンジングでおもしろいのでやりがいがあると思います。

他にも

いろいろやったんですが、詳しくはこちらなど見てください。

今やってること

コード決済 / ネット決済 / iD / バーチャルカード事業のマネジメントをしています。
いわゆる決済領域なのですが、会社として立ち上げ当初から注力領域なので引き続きがんばっていきます。

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参考 : merpay overview

to B向けプロダクトを経験して思うこと

以前にPodcastでto C向けのプロダクトは極限まで削ぎ落としてシンプルにして研ぎ澄ませていくけど、to B向けのプロダクトは(シンプルにしていくプロセスは変わらずだが)基本的に機能を足していくので、その中でUXをどう維持していくかが重要という話を聞いて、本当にその通りだと思いました。

機能を足していくことや、プロダクトポートフォリオを維持していく中で、リリースしていく順番や、Sales・オペレーションとの連動など、戦略的に検討していかなければならないポイントが多岐に渡り、非常に難しくもおもしろいところが多いなと思っています。

最後に

メルペイでは、まだまだここでは書ききれないようなおもしろい施策をたくさんやっています。

興味ある方いたらぜひカジュアルにお話しましょう!!

PM以外のエンジニアやデザイナーの方もウェルカムなので、meetyやtwitterのDMからご連絡ください。


長文になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

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