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三号計画機「соняшник(ひまわり)」完成しました

三号計画機「соняшник(ひまわり)」
の塗装を済ませ、完成してから数か月、
乗るのが楽しいのでまとめるのが遅れました。

テストライド中の一枚

ジオメトリーは先に乗っていたMONKYBさんのところのグラベルバイクB4の写しなので問題ある訳もなく・・・よく走るなあ・・・
B4乗ってなかったらこのフレームは作れなかったと思います。

ジオメトリーの元となった MONKY B-4

自分がこの手のMTBとは別アプローチの山行き自転車に手を出し続けてるのは、90年代に国内メーカー、ビルダーの皆さんが自国の山道自転車文化をベースにした独自コンセプトを提唱し消えてったラインをことごとく乗り逃してきた反省の思いが続いてるからじゃ無いかと思います。

「あの時、理解できなくてすみませんでした。」
「レース出ないくせにレーシングスペックを追い求め、自分の気持ちで自転車を選べませんでした。申し訳ございません。」

90年代の日本にあった山自転車への情熱、空気感、文化を追いかけつつ、そんなお詫びを集約した一本の制作風景です。

基本設計
先にも述べたようにジオメトリーはMONKY B4 そのまま。
自分が作ったものと、お師匠様であるMONKYの今泉さんが設計し、BYOBの高井さんが制作したもの。どのくらい差が出るかを知りたかったのもあります。
また、新型治具でのデモンストレーションとしてベーシックな
グラベルフレームを手際よく製作をするという任務もあり、
変な小細工はしないつもりで制作をスタートしたのですが…


ビード残すぐらいの仕上げで…
と言ってたくせに審美性に駆られモリモリ盛られていくロウ材!
「手際よく」とか大嘘です。
やっぱ美しいフィレットフレームが欲しいのです。
エンドも工数多くなるから可変もやらないって言ってたのですが…
なんか動きそうなエンド付いてるし、バーコン台座まで付けてるし…
「小細工しない」というのも大嘘となりました。

はい、僕は大ウソつきです。
リアシートステーに付いた小さなキャリアは90年代の
大手メーカーカタログにラインナップされてた
非レース系トレッキングバイクへのオマージュかもしれません。
完成直後に組み立てた際の姿
組んで1日でバラシて錆止め→塗装に入ったので貴重な一枚
フェンダー位置のアタリを取っています
同時にリアキャリアのセットアップもテスト。
サドルに寄せ、高めの位置でマウントしているのがポイント。
塗装直後の撮影
一度組んでアタリを付けてる為、不器用でも
塗装後のフレームに傷つけず組み立てできるのが良いですね。
フォークはSURLYのミッドナイトスペシャル用にダボ穴を追加しています。
フルフェンダー、フロントキャリアを追加した状態
キラキラ感がカッコいいので
シートピラー、ステムもシルバーに。
パーツは銀色だよねーという人の気持ちがちょっとわかった気がします。
一見はクラシカルなツアラーでディスク、スルーアクスル採用、
ダブルレバー、シングルスピード化可能なエンド…
とスペック上はSURLYさんなどで見かけるスペック構成ですが、
日本ローカルのサイズ感、佇まいを見せる気がするのは気のせいでしょうか?


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