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中国のシリコンバレーと呼ばれる、深圳に行ってきました。

5月末に、中国のシリコンバレーと呼ばれ、平均年齢33.6歳の1,300万人都市に行ってきました。
その時に感じたことを備忘録として残しておきます。

目次

感想
事前準備
行き方(香港〜深圳。鉄道で)
電子決済
シェアバイク
無人コンビニ
TencentとDJI
そのほか:家族経営
そのほか:ボイスチャットが伸びる理由
そのほか:街の印象

感想

安直な感想ですが、百聞は一見に如かずでした。成長している電子決済やシェアリングエコノミーなど2次情報で伝わっているものよりも、1次情報として肌で体験すると解像度が上がります。紙幣の信用度が低くて新札切替時に旧札を使用禁止にしたり、最大紙幣が100中国元(1,700円)だったり、色々してる中で紙幣から電子決済に比重を変えて、国家と企業(AlibabaとTencent)がタッグを組んで進めたなど、頭で入った情報が肌を通して理解できました。一部だけ残念だったのは中国大陸の電話番号と口座番号がないと試せないサービスがあったことです。

事前準備

事前準備でしておいたらよかったのが下記4つです。2つ目の中国大陸での銀行口座開設がどうできるか不明ですが、中国大陸内のサービスを利用する時に必要な場合がありました。

①wechatpayやalipayのアクティベート化
タイミングや人によっては中国外ではできないです。2018年3月末までwechatpayはできたが4月以降できなくなったなど、状況で変わります。できる時にアクティベートしておくと良いです。また、逆に自分はalipayのアクティベートがうまく行きませんでした。(どちらかを試せたら良いかと思って放置しましたが、お店やキャンペーンによってwechatpay/alipayを使い分けするらしいので、両方あった方が実体験しやすいです)


②中国大陸での銀行口座開設
中国外でもサービス展開を進めているwechat, ofo, mobikeなどは銀行口座がなくてもクレジットカード支払いなどで対応できましたが、 中国大陸内だけのサービス利用時に銀行口座を必要とするものもありました。特に無人コンビニはデポジットした後に銀行口座を聞かれ、そこでストップしたという悲しい体験を友人がしました。ただ、銀行口座解説を中国外の人ができるかは検証しなかったため、現時点では不明です。仲の良い友人に聞いて、使った分を返すなどがベターな方法でしょうか。


③SIMフリー携帯の準備
中国大陸の電話番号を取得するためです。先ほどの銀行口座と同様、サービス利用時に国内電話番号を必要とする場合があります。こちらに関しては、SIMフリー携帯を準備して、市内の携帯ショップで電話番号付きのプリペイドSIMを購入すること解決可能です。


④翻訳アプリのインストール
事前に調べていたものの驚くくらい、深圳では英語が通じませんでした。市内のお店で「MENU」が通じないし、今回泊まったホテルのロビーでも通じませんでした。対策として翻訳アプリのインストールが良いです。他にはwechatの現地語である「ウェイシン」を覚えると良いです。

行き方(香港〜深圳。鉄道で)

香港経由で、MTRで深圳に向かいました。香港市内からざっくり2.5時間くらいで到着します。香港市内の紅磡駅(Hung Hom, 始発)から羅湖駅(Lo Wu, 終着)行きの地下鉄で1時間(50香港ドル)、出入国検査で1時間、羅湖駅(Louhu, 始発)から中心市街地まで20分(2~3中国元)です。

電子決済

* ほぼどこでも利用可能です
* 小規模店舗はお店のQRコードをスマホで読みとり、数字を入れて決済
* チェーン店舗はスマホのQRコードをお店のリーダーで読み取り決済
* チェーン店で現金受取NGはありませんでした
* (後で中国在住の人に聞くと、もう1年近く現金使っていないとのこと)
* (この辺りは観光ではわからない部分です)

シェアバイク

* mobikeとofoがたくさんありました
* 両方とも日本に進出しているため、簡単に利用できます
* mobikeの方がUX/UIで優っています
* デポジット不要な点と、鍵を締めたら自動的に決済される点が良いです
* 気温が高く、駅間と歩道幅が広いので、歩くより乗ります
* 60分17円で乗り捨てOKだから、歩く方が損な気分になります
* 深圳は平地が多かったです
* ただ、街中では電動自転車も普及していました
* そっちの方が便利です。シェアしてほしいです

無人コンビニ

* 行く前は普及していると勝手に思っていました
* しかし、まだ実験段階のようです
* 百鮮GOも華強北駅に1店舗あり(日本で一番有名なショッピングモールの大通りを挟んだ向かいの路面)、操作方法を説明してくれる店員が3人いました
* 百鮮GO同様の無人コンビニである「WellGo」は場所すらわかりませんでした。記事を見る限りはIT企業が集まる展示会付近で展示していたかもしれません
* 将来的には普及してくはずだが、現時点では自動販売機の勝ちです

TencentとDJI

深圳で有名な企業であるTechcentとDJI。それぞれの位置関係はこのような感じです(百鮮GOの丸位置がずれていて1つ右の華強北駅です)。

* 時価総額世界トップ10のTencent
* 最寄駅は深大(=深圳大学)です
* 中は入れなかったので、外看板で行った記録だけ残しました


* ドローンで世界一のDJI
* ショールームの最寄駅は深圳湾公園で、駅から降りてすぐです
* 建物がおしゃれだった。デモは店員の操縦を見るだけ。
* 自分で操作できるかと思っていたので、少し期待ハズレ
* 東京のお台場のような湾岸地区を再開発しているエリアのようで、綺麗で大きかったです

そのほか:家族経営

* 深圳一の電気街のショッピングモール内でも家族経営店舗が多かったです
* 店先に赤ん坊や子供もいました
* おそらくこういうお店では現金NGなんだろうなと思います

そのほか:ボイスチャットが伸びる理由

* 電車内で電話するのが当たり前(世界から見れば日本だけが異常?)
* 電車内のテレビ広告を見ていると字幕が流れるスピードが早いです
* 漢字しかないので、書くより話す方が早いのに納得しました

そのほか:街の印象

* 東京が一杯ある感じでした
* 大きな規模で、綺麗な街並み。どこも建設ラッシュです
* 目立った観光資源は世界の窓くらい
* 街全体が若く、夜も子供づれでよく歩いている家族を見ました
* あまり酒を飲んでいる若者は見かけなかったです
* 昼は暑いからか、15時以降から深夜にかけて外に出る人が増えます
* 湾岸都市でもあり、港が近くにあります
* 内需(+ハードウェアの輸出)で成り立っているのでしょう

以上、長くなりましたが備忘録です。