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早朝の光と影をドラマチックに|Streetphotography(3/3)

先日、早朝にセロ活も兼ねてお散歩した時の写真です。⑴はこちら⑵はこちら


⒈視点を変える

光と影に集中してみると、普段の街並みの中で発見が多くあります、それを気づかせてくれたのが、こちらの動画です。

数年前の動画だし、Olafさんの英語はクセがありますが、気づきを与えてくれます。↑のYouTubeのサムネイルと↓の私の写真を並べると、如何に影響を受けているのか、分かりますw。

三番町辺り

↑の場面は、最近できた立体駐車場の北側が綺麗にハイライトされていました。それを撮りたいと思いましたが、街路樹の葉っぱがいい具合にシルエットになりそうなので、あえてそのハイライトのところに位置させ、朝日が街路樹の間から差し込む様子も写真左側に配置させました。そうしてみてみると、角がキリッとした垂直の立駐と街路樹の葉っぱの形の対比が見えます。また、ハイライトが写真の真ん中にきて、周りは周辺光量が下がっていて、よりハイライト側が印象的になりました。

三番町辺り

立体駐車場に近づきました。すると、奥に建設中の建物が実は隠れていて、そこにクレーンが設置されています。それが少しのぞくぐらいの位置で、あえて立体駐車場の‘空’の電光を入れつつ、街路樹を入れて、空にある程度写真の面積を取っています。すると、駐車の‘空’の標識が、空に伸びる立体駐車場の建物のラインと繋がって、‘空き’なのに、‘そら’を示しているような写真になりました。街の光と影を追っていくと、こういったなんでもないものが何かのサインのように感じられてきて、これもStreetphotographyの楽しみだと思います。

⒉舞台を変える

通りの光と影を追っていましたが、少しそこから離れ、ビルとビルの合間にきました。こういった、ビルとビルの合間に道があり、それが東西に伸びていて、朝日もしくは夕日をキャッチできれば、また違った景色が見えます。

三番町辺り

そこにきてみると、建築中のビルの剥き出しの鉄骨が見える中、後ろから照らす朝日がビルとビルの間で遮られて、部分的に道を照らしていました↑。ちょうど、人が通りがかってシルエットになりました。ここでもっと印象的な写真が撮れそうな手応えを感じて、少し留まってみました。

三番町辺り

ハイライト側には自転車、シャドウ側には歩いている人がシルエットで写り、ドラマチックになりました。ハイライトは路面も照らしながら、背景の工事中の鉄骨も照らしていて、シャドウ側の道路の余白とハイライト側の鉄骨のラインが対照的になりました。

三番町辺り

自分が好む光と影に出会うとどうしても近づきがちですが、ここでもう一歩引いてみて、改めて見てみます。すると、より一層、ハイライトとシャドウが印象的になる位置がありました。そこで少し待っていると、日傘をさした学生が通り、印象的なシルエットになりました。

三番町辺り

さらに街を少し進むと、空に飛行機雲が一筋、残っていました。駐車場から見上げると、ちょうど建物の間から煙が出たような、あまり見ない画になりそうだと思って空にカメラを向けたところ↑。

⒊家に向かって戻る時にも

ああ、今日はいい画(自分の好きな画)が撮れたぁ、と満足して気を緩めて帰っていると、そういう時に限って目の前にまた撮りたい一瞬が出てきたりします。コミュニティセンターの建物に斜めに出てきた影が好きな具合でした。そこに日傘をさした方が通って、シルエットになりました。

松山市コミュニティセンター辺り

建物の縦と横のライン、影の斜めのライン、電線か何かの斜めのラインが見えます。ラインが多い目の前のなんでもない風景も、光と影が印象的に出ると、ドラマチックです(私の目にはw)。

⒋あなたの街でも💡

今回共有した写真は特別な景色じゃなくて、日常の街の景色です。1〜3の記事を現場で撮ったiPhone8の動画と合わせて3分ぐらいにギュッとしたもの↓。

今回共有したYouTube動画とnoteの写真と文章が参考になって、皆さんの街でも、素敵な光と影のドラマとの出会いがあればいいなと思います。

⒌今回の写真のカメラの設定

今回紹介した写真のACROSの設定は以下の通りです。

Film Simulation : ACROS Std
DR : AUTO
WB : AUTO
Noise Reduction : +4
Highlight Tone : -2
Shadow Tone : +2
Sharp : +4
Grain Effect : OFF


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