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曇りの城山の登山道で出会った光に癒された日|フィルムレシピx2

松山市のシンボルでもある松山城。そのお城が頂上にある山が城山です。7月中旬に土砂崩れがあり、人命も失われる事態になりました。その後、城山への入山は禁止されていましたが、8月現在解禁されています。こちらは6月初めに城山に登った時の写真です。

iPhone8で現地の様子と光がどう出ていたかなど分かるように動画を撮りました。写真とその動画を組み合わせた動画がこちら▼です。

今回の写真をUnsplashにアップロードしました。noteより高画質です。


城山に来てみたらいい具合の光に出会う

愛媛県庁横の登山道入り口
上に見える建物は二の丸史跡庭園の南側

この日も特に何かを撮ろうと思っていたわけでもなく、運動がてら、城山に登ろうと来てみました。すると、曇っていました。でも光は届いていて、強い光がなくて影がつかない分、違う写真が撮れそうな気がしました。

二の丸史跡庭園そば

二の丸史跡庭園の近くまで来てみて,曇っていたけれど光が出てきて、これは好きな雰囲気だなと思って写真を撮ってみたらその通りでした。

二の丸史跡庭園そば

▲こういう草木とお日さまの光は、KodakGold200レシピ▼の雰囲気が合っている気がします。

KodakGold200Recipe
Classic Chrome
Dynamic Range: DR-Auto
Highlight: -2 / Shadow: +1 / Color: +3
Noise Reduction: -4 / Sharpening: -2
Grain Effect: Strong / Color Chrome Effect: Off
White Balance: Daylight, +4 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +2/3 to +1 1/3 (typically)

FujiXweekly.com

二の丸史跡庭園そばにはもみじの木が数本、桜が数本あり、もみじが好きな私は色んな角度で見てみて、光の当たり具合や影の様子を見て、グッとくる場面を探したりします。

二の丸史跡庭園そば

この日は木の下に入って空を見上げました。曇りなのでその分光が雲越しに届いてきて少し柔らかい感じです。空からの光がもみじの葉っぱをどう照らしているのか、気になって近づいてみます。

二の丸史跡庭園そば

F4の玉ボケも綺麗に出ました。ボケている背景にもKodakGold200レシピのWBの色合いが出ていて好きな感じです。

日陰の登山道で静かに光と向き合う

光は登山道で少し曇りだったので少なめですが、F8でしっかり絞って構図を探りながら撮ってみました▼。

城山の登山道にて

こういう構図にも挑戦できるようになったのは自分としては、写真に対して考え方が変わったなと思います。写真左半分、木々の上からの光が葉っぱや枝から漏れてきて、写真右の手前にある葉っぱに当たっている様子です。小高い木々で光が遮られているようでも、しっかり届いている様子に心が動いた瞬間でした。

城山の登山道にて

▲木々の間から差し込む光が葉っぱに当たり、それで光った葉っぱによって光の筋が見えた瞬間です。

Cinestill800tレシピに切り替える

ここら辺から曇りと日陰の雰囲気で見えている光の温度や緑の雰囲気が登山道に入る前とは違ってきたので、KodakGold200からCinestill800tレシピに切り替えました。

PRO Neg. Std
Dynamic Range: DR200
Highlight: +3 (+2 明るい光源がある場合) / Shadow: +1
Color: -1 / Noise Reduction: -3
Sharpening: +1 / Grain Effect: Strong
White Balance: 3200K(→自分好みに3700Kに設定)
ISO: Auto up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +1/3 (だいたい。好みで変えてOK)

FujiXweekly.com
城山の登山道にて

▲部分的に光が当たっている様子が素敵だなと思って撮った1枚。

城山の登山道にて

▲日陰の道にもしっかり光が入ってくるんだな、と感慨深く思って空を見上げた時に見た、お日さまの光です。

城山の登山道にて

▲道を照らす光のスポットにシルエットで2人が通り過ぎる瞬間。

城山の登山道にて

▲上から注ぐ光に照らされた葉っぱ。光の辺り具合に濃淡がついている様子の光の表現に魅せられて撮った1枚です。

城山の登山道にて

▲ジブリ感もある、途中で折れた?枯れ木。その左横に若い緑が連なっている様子がかわいかったです。枯れ木と若い緑のコントラストと、光と影のコントラスト、上から枯れ木に注がれる光に、物語みたいなものを感じた瞬間です。

城山の登山道にて

▲苔のついた石の形が少しハートっぽいなと思ったのと、そこにちょうど落ちていた葉っぱにも光が当たって、葉っぱの形も可愛く見えて、何かのメッセージのようにも見えました。

城山の頂上広場へ

日陰の石段の登山道を登ってきて、少し息があがりながらも出口に近づいてきました。お城の石垣も見えてきました。

登山道の終わり辺り

▲ちょうど登ってきた時間帯が西陽が差し込む時間帯なので、この写真の後ろ側から光が当たっています。部分的に木の幹に当たり、石垣に当たっている様子、緑の葉っぱのシャドウ側に沈んだ色合いが素敵だなと思って撮った1枚です。

登山道の終わり辺り

▲下に続く石段と上の葉っぱが自然のフレームになって、真ん中の桜の木がセンターにくる、好きな構図の場所です。PRO Neg. Stdと3700Kが表現してくれる
緑の少しかすれた風合いに大分魅せられています。

頂上広場から瀬戸内海方面を望む

この日は曇り空。その分、光が雲を通して届くため少しソフトです。でも全く届かないわけではなく、遠くの海の表面にも光がのっているのが見えます。

下山途中に出会ったかわいい瞬間、小鳥と猫も

曇りだったのもあり、あまり山頂広場では写真という感じでもなく、歩くだけ歩いて運動しておいて、この日は下山しました。

城山の登山道にて

▲下山し始めたら、同じ道なのに登る時には気づかなかったお花がありました。

城山の登山道にて

▲石垣と爽やかな緑色が印象的に見えた瞬間です。中央の緑にうまい具合に光が当たっています。曇りの日は光が限られているからこそ、見つけられるものがあって楽しいです。石垣側が3700KのWBで少し青寄りなのも石の雰囲気を出してくれています。

城山の登山道にて

▲虫食いの葉っぱですが、空からの光を浴びて気持ちよさそうに見えました。

城山の登山道にて

▲自然と石の窪みに水が溜まったところに、木漏れ日が写っていて、面白いなと思って何枚か撮ってみました。

城山の登山道にて

▲水面の光の反射に近づいてみて。

城山の登山道にて

▲すると、気づかないうちに小鳥が舞い降りてきて、目の前で水をつついていました。私が近づいていたので、ここは私たちの水飲み場だよって言いたかったのかもしれません。予想外の出会いに少し心潤されて、その後も下山していたら、登山道の横の草むらで動くものが見えました。

城山の登山道にて

▲城山には地域猫がたくさんいます。朝方や夕方など、餌やりの活動をされている方々が来る時間帯になると出てきます。この日も夕方近かったので出てきたのかもしれません。こっちが覗くと、覗き返してくれました。

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