読んだ本:「風と雅の帝」
数年前にふと、1991年度の大河ドラマ「太平記」を思い出し、DVDをレンタルして全話観た私、真田広之氏演じる足利尊氏に惚れこんでしまいました。生来のオタクの凝り性から俄然南北朝時代に興味を持ち始め、さまざまな本を読み漁った中で、光厳天皇の凄まじい一生も知ったのです。(これは推しがすべて悪い)
「風と雅の帝」は鎌倉幕府滅亡から始まる南北朝の動乱を、主人公・光厳天皇の一人称によって語られています。皇統の行方、変化する敵対関係など、複雑な出来事がとても上手くまとめられていて、一気