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ミュージカル「MEMPHIS」

ブロードウェイミュージカル「MEMPHIS(メンフィス)」の韓国初演を見てきました。

2023年10月6日ソワレ 忠武アートセンター大劇場
ヒューイ:イ・チャンソプ(BTOB)
フェリシア:ソン・スンヨン
デルレイ:シム・ジェヒョン
ママ/グラディス:リュ・スファ
ゲーター:チョ・ソンリン
ボビー:ユ・ヒョジン
Mr.シモンズ:イ・ジョンムン

1950年代の米国メンフィスを舞台に、当時タブーとされた黒人の音楽であるブルースを、ラジオやTV番組で紹介した実在の白人ラジオDJの半生をモデルに描いたミュージカル。日本でも山本耕史主演で上演されています。
同行者のつき合いで観劇したので、簡単な予備知識のみでナンバーも聴きこまずに臨みましたが、とても見ごたえ(聴きごたえ)があり楽しめました。

(若干のネタバレを含みます)

お目当ては最近はまっているBTOBのチャンソプ。安定した歌声で見事に主演を務めていました。コミカルで軽妙な演技がいつもの楽屋でのおふざけの姿と重なりとても自然でしたw ほぼ出ずっぱりなのでファンの方は嬉しかったのではないでしょうか。

ちょっと記憶があいまいなのですが、上記のようなポーズで結構な時間台詞をしゃべっていたような…体幹すごいのね、と思いました。ダンスや立ち振る舞いも素敵で、アイドルでつちかった技術を遺憾なく発揮していました。(昔ジュンスのトートを見た時もそんなことを書いた思い出)

ヒロインのソン・スンヨンさんは急遽の代役でしたが、トリプル・キャストの一人であるので安定のすばらしさ。どのキャストも歌が上手いのは承知していましたがやはり皆さんとにかく歌が上手い。とくに1幕ラストの歌を歌い出すゲーターはそれまでずっとしゃべらない設定だったのに突然すごいヴォーカルが来てなんという贅沢!と思ったり。

韓国版では黒人役の俳優たちが特に肌を暗めのメイクにすることがなかったので、黒人との対立関係や差別が視覚的にわかりにくかったです。せめて髪をアフロにするとかでも違ったようにも思いますが…。

物語の終盤、落ちぶれたヒューイが歌手として成功したフェリシアと再会した場面で、フェリシアが「婚約者がいるの」と言った瞬間、客席から「ええ~…」と落胆の声が漏れていたのが面白かったですw 
主人公としては悲しい結末でしたが、舞台は華やかなショーの場面で終わり、そのままカーテンコールに突入したので楽しい気持ちで観終わることができたのはとても良かったです。


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