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観劇日記

好き嫌いは誰にでもある。
そしてそれとは別に人間というものは馴染み深いものを好ましく思う習性があるらしい。

先日初日あけてすぐ星組 宝塚大劇場公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』を観てきた。
正直に言うと物語に関する好き嫌いの激しい私にはめぐり会いは再びは刺さらなかった。
なんというか根本的に舞台に、物語に求めるものが私は脚本家と合わないんだろうな、という印象だった。
けれど星組は私にとって贔屓組。通いに通う予定だった。
きっと通っているうちに愛着が湧いて終わる頃には「終わらないで……」と思うんだろうな、とこれからに期待しながら帰路についた。

2度目の観劇予定だった日、当日突然公演が中止になった。次の日には3度目と4度目の観劇の予定も飛んだ。そして昨日5度目の観劇の予定もたち消えた。
宝塚歌劇団の対応は誠実だと思う。最善だとも思う。それとは別の部分で悲しい気持ちも強い。好きな人を観る機会が減ったこと、もっと物語を好きになれたかもしれない機会を失ったことがとにかく悲しい。

幸い私はたくさん通う予定だったのでまだ観る機会はある。
次に観たとき私は芝居に、そしてショーにどんな感想を持つのだろう。
とにかく今は次こそ無事幕があくことを願ってやまない。

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