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600年×11工程の技が紡ぐ手延素麺「揖保乃糸」

こんにちは!すっかり春の陽気になりましたね。

当社では3月末に「はた仕舞い(その年の製麺を終え、道具を片付けること)」をし、夏に最盛期を迎える販売に向けて詰替え作業等に精を出しています。

さて、一般的に夏の風物詩のイメージが強い手延素麺ですが、実は冬に作られていることをご存知ですか?

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「揖保乃糸」は毎年、湿気が少なく、麺が締まる寒い時期、10月から4月にかけ、限られた時期に製造されます。その為生産量が限られ、希少価値が高いとされます。

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早朝からこねはじめ、合わせ、伸ばし、縒り、熟成を繰り返し、全11工程の手間隙をかけ、丸1日、厳寒期は2日1夜かけて仕上げていきます。

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そして、厳しい品質検査に合格したものだけが熟成を経て、市場に送り出されます。

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美味しい素麺を作る、ただその為に、これだけの時間と手間隙を惜しまないのは、日本人のモノづくりの真骨頂と言えるかもしれません。

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今では無くなりなりましたが、素麺を庭先に干している光景は、産地では定番のふるさとの光景でした。

出展しんさんのTwitter

出展:しん@shinseyesさんのTwitter記事より

かの日清食品創業者の安藤百福氏は、冬に作られるその洗練された麺を見て、「工芸品」と評しています。

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寒い冬を越え、暑い夏に清涼感を与えてくれる手延素麺揖保乃糸。中々風流ではありませんか?

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製麺行程についてのご興味が沸かれた方は、ぜひ下記「兵庫県手延素麺協同組合」のHPをご覧ください。

当社は、シーズン中はメディア関係者様やバイヤー様など向けに製麺工場の見学も承っております。ぜひご相談ください。

「すがやの熟成ごち素麺」ブランドを軸に、生産者ならではの視点で「手延素麺 揖保乃糸」の魅力を知と味でお伝えし、地場産業の継承、発展に寄与できればと思います。

商品のご購入、商品についての詳細は以下、山海庵のホームページよりご覧ください。
https://jyukuseisoumen.net/

次回は、知られざる、手延素麺揖保乃糸の歴史について、ご紹介できればと思います!

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