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バークシャー!!

バークシャーです!

そう、これは豚の写真です。

ある日私が自分を『豚に似ている』と話した時のことです。

「私は、バークシャー種の黒い豚に似ていると思う」

と生徒さんにいうと、最初はポカーンとしていました。

「私、大きくなったらいいハムになると思うんだよね・・・・ほら、バークシャーって『鹿児島の黒いダイヤ』って言われるくらいのブランド豚だし・・・・」

生徒さんもだんだん盛り上がってきます。

「いやいやいやいや、いくらなんでも豚じゃないでしょ、先生は。太ってるけどさ」

「せっかくデブに生まれてきたんだからいいハムになるよ!それから『バークシャー』の事をもっと強い気持ちで発音して!」

「バークシャー!」
「バークシャー!」
「バークシャー!」

皆はじめにポカーンとしたことなど忘れて、「シャー!」の部分を強めに発音することに尽力しています。

そしてキョンコロ先生がバークシャーであることがだいたい頭の中にしっかりと入ってきたある日。

クラスでも静かな女の子が廊下でキョンコロ先生に急に声をかけました。

「先生、これ、図工で余った紙で作りました。どうぞ」

そこには冒頭のような「バークシャーです」という文言と共にバークシャーの写真が貼り付けられていました。

「!」

「こっちには子供の写真もつけました」

「!」

なんてことだ!

生徒さんはきっと国語の復習の合間に「バークシャー!」の事を思い出したのでしょう。

それで、わざわざ写真をプリントアウトまでして作ってくれたのです。

その他にも小さなカードもくれたのですが、持ち歩いてボロボロになってしまいました。

それにしても、勉強以外の部分も塾を出てからも覚えていてくれるとは嬉しいものです。

ありがとうね。

これで、わかることは普段接する機会のすくない子でも、行動的な子がいるということです。

そりゃ、いるにはいるけど、教師の目にはなかなか上がってこないものですよね。

それを掘り出せたのは嬉しいこと。

しかも、向こうが機会を作って話しかけてくれたのです。これは大事なことですね。

子供たちの中に「自分から動き出す力」が湧いたのですから、あとは、一人でちゃんと立てるように見守るだけです。

豚の写真でなにがわかるのかって思った人、いらっしゃると思いますが、それは「何も見ないようにしているから」見えないのではないでしょうか?

何からでも、どんなことにでもアクセス出来るわけですからどうかそれが「無駄な努力に見えたとしても」少し見守ってあげてください。

バークシャーからのお願いです。

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