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【小説】ダーツとフリースロー

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【小説】ダーツとフリースロー 5.『よくもそんなことを』

 
「どうした少年」

 スマホがそのように訊いていた。

 ずいぶんと長い間覗き見をしていたものだ。家を出てから不審に思われるほどの時間が経っていたらしい。三浦大地は大きくひとつ息を吐き、「お散歩がてらにちょっと遠くのコンビニまで行こうとしたら迷っちゃった。ご心配なく」と返信の文面を作る。

 姉の友人から送られてきた迷子の間抜けさを煽るようなスタンプを無視すると、三浦大地は急いでコンビニへと足

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