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道の街を踊る[2024/04/15-04/21]

4/15(月)
昨日までの暖かさが嘘のように寒い一日だった。当然そうなるだろうとは予測していたけれど、やはりわたしはひどい癇癪を起こした。寒暖差と、週末の疲れのせいだろう。ひどく泣き叫んで、夫にひどいことを言って傷つけて、もう最悪だ。いくつになっても成長できない自分に嫌気がさす。

4/16(火)
きょうはよりいっそう寒い。昨日みたいにならないために、とにかくやりたいことだけをして、やらなきゃいけないこともやりたくなければやらないことにした。
お昼ごはんのあとにベッドで寝て、日当たりが良すぎて目が覚めたので、リビングに移動してまた眠った。3時間半くらい寝て、起きたのは18時か19時くらいだった。それからちょっと元気が出たので掃除と洗濯をして、散歩に行った。

4/17(水)
さらに寒くて真冬に逆戻りしたみたい。きょうも2時間半くらい寝て、それ以外の時間もずっとソファでごろごろして過ごした。わたしがあまりにもよく寝るものだから、夫はちょっと寂しかったらしい。
『海辺のカフカ』を読み終わった。昔読んだときよりもずっと面白く感じたのは、これでも成長しているからなのだろうか。

4/18(木)
「コクゾウくんのCMってあったじゃん」
「コクゾウくんってCMするものだっけ?」

一日中気分が晴れなかった。きょうは時間を無駄にするのが嫌で、眠くても我慢して起きていたら、全然元気が出なくなってしまった。何をするのも嫌だ。夕飯の前、夫に宥めすかされるように説得されて、布団に入ったらちょっと元気が出てきた。何かをしている間もずっと他のやりたいことを考えてしまうのが良くない。
朝元気があったときに、クオンから出ている「韓国文学ショートショートきむふなセレクション」の、『私の生のアリバイ』と『僕のルーマニア語の授業』を読んだ。どちらもとてもおもしろかった。それから夜布団の中で『わたしたちが光の速さで進めないなら』の続きを読んだ。できればずっと読んでいたい。

4/19(金)
ほんとうに元気が出なくて、一日中布団にいた。たぶん木曜日の夜寝てから、土曜日の朝起きるまで、27時間くらい眠っていたと思う。こんなに元気がでないのは久しぶりで、夫にもけっこう心配された。
朝まだちょこっとだけ元気があったときにくどうれいんさんの『桃を煮るひと』を読んだ。くどうれいんさんの文章は元気がないときでも食べられる、わたしにとっておにぎりみたいな存在だ。普通こういうときはおかゆみたいと言うのだろうけれど、わたしはおかゆが食べられない。でもおにぎりだけは、どんなに元気がなくて食欲もなくても食べられる。インフルエンザのときも、おにぎりだけは食べられた。とにかく、わたしのなかでくどうれいんさんの書くものは、そういうお守りみたいな存在になりつつある。

4/20(土)
いっぱい寝たので、朝からぴかぴかに元気だった。ようやく寒さに身体が慣れてきたのもあるのだろう。夫がやたら可愛く見えるので、「どうしてきょうはそんなに可愛いの?」と訊いたら、「自分の機嫌がいいから可愛く見えるんだよ」と言われた。一理あるかもしれない。
きょうの「紫乃と美甘の読書会」のテーマは、「韓国文学」だった。まだまだ読んだことのない本がたくさんあることが、夢のように幸せ。目下勉強中の韓国語がもっと読めるようになれば、まだ邦訳されていない本だって好きなだけ読めるようになると思うと心躍る。話は変わり、ずっと先の話になるけれど、日本に帰ったら図書館の近くに住みたいなと話していて、紫乃も住むなら絶対に図書館の近くがいいので、それならお互いの近くに住めばいいのでは、と言われて、それはあまりにも幸せだなと思う。『るきさん』みたいに、気心の知れた友達が近所に住んでいて、ふらっと話しに行けるというのは、わたしの理想だ。そうなったらいいなあ。
たくさん話してお腹が空いたので、通話の後、ショートブレッドとファッジでお茶にした。カロリーがものすごいうえに見た目がシンプルなので、「スコティッシュ・ディストピア・オヤツ」と名付けた。お茶の支度をしている間にみるみるうちに空が暗くなってきて、食べ始めようとしたらばらばらと雹が降ってきた。トイレの天窓が破れちゃうんじゃないかと思うくらいの激しい雹だった。

ショートブレッドはshortbread house of edinburghのもの。ざくざくで美味しい。


それからお昼寝をした。アパートの階段を上り下りして筋トレをする夢を見て、ほんとうにしんどくて息苦しくて目が覚めた。とてもリアルな夢だった。最近色や触感のある夢をよく見る。眠りが浅いのだろうか。

4/21(日)
きょうもなんだか不安定な天気で、朝は雨が降っていたけれど、昼頃には晴れ間が出て、かと思いきやまた雹が降った。落ち着かない天気のせいか、心もなんだか落ち着かなくて、また夫と小さな喧嘩をした。話しているうちに、喧嘩とは全然関係ないことで泣き始めてしまい、泣き落としみたいな感じで仲直りした。ほんとは全然泣きたくなんかなかったのに。
『わたしたちが光の速さで進めないなら』を読み終わった。キム・チョヨプの他の本も読んでみたくなった。
夜ごはんを食べながら、「ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!」を観た。マーティン・フリーマンはやっぱり良い役者だ。かなり好き。


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