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河の畔を渡り歩いて vol.7 [2024/09/16-09/22 日記]

9/16(月)
昨日の午後からスマホの電波がうまく繋がらなくなってしまった夫が、朝イチで携帯ショップに行ってなかな帰ってこないので、昨日散らかしたまま寝てしまったのの後片付けをして待った。
夫は14時過ぎにようやく帰ってきて、帰宅後も大学院のレポートで忙しかったので、わたしはお昼寝をしたり、ぼんやりしたりして過ごした。先週は夫が体調を崩していてずっと家に居たし、きょうまで三連休で、明日からひさしぶりに夫が家に居ないと思うとどうにも元気が出ない。
レポートで忙しい夫のために、夕食を作った。えらい。

冬瓜の代用でスイカの皮の煮物。
見た目はともかく味は美味しかった。

9/17(火)
朝からなんだかお腹の調子がとても悪くて、なんだか気分まで落ち込んでしまった。引っ越してからずっとテンションが高い日が続いていたので、そろそろ落ち込む時期と分かっていても、辛いものはつらい。お腹がもっと強かったら、人生ももっとうまく行っていたような気がする。
夕飯のピーマンを炒めながら、わたしの憂鬱もこのピーマンのようなものであったらいいのにと思った。刻んで炒めて、食べてしまえたらいいのに。

「もちろん、そうでしょうね。あなたはこのなかで生きたことがないから。だけどわたしはね、自分の憂鬱を手で撫でたり、手のひらにのせておくことができたらと思うの。それがひと口つまんで味わったり、ある硬さをもって触れられるようなものであってほしいの」

「感情の物性」、キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』より

夕飯を食べている間だけちょっと元気で、でも食べ終わったらすごく胃が痛くなって、もうだめになってしまった。疲れ果てて早めに休んだ夫の横で、暗闇を見つめながら、どうしてこううまくいかないのだろうと考えているうちに眠ってしまった。

9/18(水)
昨夜日付が変わる前に寝たからか、いつもより早く9時くらいに目が覚めた。それなのにどうにも気分が上がらなくて、気を紛らわせようと音楽を聴きながらnoteを書いて、フランス語の勉強をした。それで結局夕方くらいに疲れ果ててしまって、1時間くらいお昼寝した。お昼寝から目が覚めても元気はなかった。きょうはとことんだめな日らしい。Twitterを見たくなかったので、『ナイン・ストーリーズ』を読んで夫の帰りを待った。
わたしがあまりにもご機嫌斜めなので、ほんとうはわたしにボロネーゼを作ってほしかったらしいけれど、計画変更して夫がナポリタンを作ってくれた。とても美味しくてちょっとだけご機嫌になった。
夫は今夜もレポートに追われていたので、寝る前にひとりで「虎に翼」を観た。第2週まで観たことになる。今週中に第3週まで観たいけれど、そんな元気があるだろうか。

9/19(木)
昨日も早めに寝たのに、今朝は眠くてねむくて全然起きられなかった。11時ごろに友達からLINEがきて、嬉しいビッグニュースが飛び込んできたので、びっくりして一気に目が覚めた。昼休みに帰宅した夫にこの大ニュースをさっそく伝えたけれど、時間があまりなかったからかどこか上の空で、ちょっとむしゃくしゃした。
午後もなんだかずっとむしゃくしゃしていて、気を紛らわせるために韓国語の勉強をした。気がついたら2時間くらい熱中していた。疲れたのでお昼寝をして、起きたらお腹が空いていたのでロータスのチョコワッフルを食べた。そしたらそのあとからみるみる元気がなくなって、お風呂に入りながら涙が止まらなかった。お風呂から出ても髪の毛を乾かす元気もなく、ベッドの上で小さくなって泣き続けた。夫が帰ってからは余計激しく泣いてしまって、昨夜徹夜でレポートを終わらせた夫はわたしの相手に疲れてごはんも食べずに寝てしまった。そのあともわたしはずっと泣いていた。眠れなくて『ナイン・ストーリーズ』を最後まで読んで、泣きすぎてあまりにも頭がずきずきするので、しょうがなく布団に入った。眠れたのはおそらく2時半くらいだったと思う。
(どうして急にこんなに悲しくなってしまったのかそのときは全然分からなかったけれど、あとから考えたら間違いなくPMSだったのだと思う)

9/20(金)
朝起きても昨夜の悲しい気持ちのままだった。もうこれ以上振り回されたくないと思って、TwitterとInstagramのアプリをホーム画面から消した。お昼休みに帰ってきた夫に縋りついてまた泣いた。どうも昨夜夕飯を抜いたのが良くなかったらしい。お昼ごはんをもりもり食べたら元気が出た。
しかし今週はずっと調子が良くないので、元気が出たからと言って無理をするのはよくないと思い、どうしても気になる家事だけ済ませて、あとはごろごろすることにした。昨日のことがあったので、夫もなるべく早く帰ると約束してくれたけれど、実際に帰ってきたのはいつもと変わらない時間だった。でもあまり気にならずに、「虎に翼」を一気に10話も見て、楽しく過ごした。(これもあとから気付いたことなのだけれど、この日の午後に生理が始まったのと、気分が上向きになったのとがほぼ同じタイミングだった。やはりPMSだったのだろう、恐ろしやおそろしや)
19時過ぎに帰ってきた夫ととりあえず晩酌をして、それからふたりでボロネーゼソースを作った。野菜を炒めてソフリット(というなにか、よくわからないけど大変だった)を作るのと、仕上げの煮込みは全部わたしがやった。夫はこういう地道な作業がてんでだめだけれど、わたしは大得意である。適材適所が我が家の家訓だ。0時過ぎまでかかって一生懸命煮込んだ甲斐あって、美味しくできた。けど作るのに疲れすぎてパスタを食べる気分ではなくなってしまったので、前に作って冷凍しておいたピザを温めて食べた。

鍋いっぱいのボロネーゼソース。
3kg近くあった。

9/21(土)
ものすごく頑張って早起きして、9時半に家を出て、計画通り午前中に買い物を終わらせた。正午から始まるあんステライブの無料配信を見るつもりだったのだけれど、2週間以内ならいつでも見られるということが分かったので、夫と一緒にゆっくりお昼ごはんを作って食べた。そのあとは疲れてふたりして2時間くらいお昼寝をした。ほんとうは昨日できなかった洗濯をするつもりだったのだけれど、明日でもいいことにした。
それからきょう買ってきた野菜の仕込みをしながら晩酌の用意をして、「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」を観ながら晩酌をした。おつまみは、砂肝とねぎの炒め物、茹で落花生、かぼちゃの種の炒めたの、昨日の残りのポテチと、自家製の糠漬け。こういう時間が最高に幸せ。
そのあと夜中にスコーンとバスクチーズケーキを焼いた。スコーンは、前回はルピシアのレシピを参考にしたのだけれど、今回はスコットランドのおばあちゃんのレシピ(英語で検索したら出てきたらしい)とFoodieのレシピを参考にした。少なくとも見た目は前回のほうがきれいにできたけれど、味はどうだろう。バスクチーズケーキも、フランス語のレシピとFoodieを両方見ながら作った。これは初めて作ったけれど、見た目だけで言えば大成功。

沈む前の焼きたてチーズケーキ。

9/22(日)
ゆっくり12時くらいに起きた。夫はもう起きていて、イングリッシュマフィンの生地を捏ねていた。夫はストレスがたまるとひたすら料理をする傾向があるけれど、今週末はとくにそれが激しい。ここのところレポートと仕事に追われていたのがよっぽどストレスだったらしい。しかし可哀そうに、昨日買ってきて倉庫に置いたままにしていた水のボトルを動かそうとした瞬間にぎっくり腰になってしまった。ここ数ヶ月ですっかり夫の介護に慣れてしまったわたしは、もはや動揺もしなかった。それでもコルセットを付けて起き上がって、イングリッシュブレックファスト風朝ごはんを作ってくれたのはもはや執念と言えよう。
それからちょっと寝転んで「A TABLE!」を観たあと、わたしは1時間くらいお昼寝をした。21時くらいに夕食を食べて、22時ごろ昨日焼いたチーズケーキを食べて、寝る前に「A TABLE!」の続きを観た。なんだか充実した週末だった。



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