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サヘル地域住民の対立

先月(2019年3月)23日、農耕を中心とするドゴン(Dogon)が牧畜を中心とするフラニ(Fulani)の村を襲撃し、女性と子どもを含む160人以上の住民を殺害する悲惨な事件がありました。

その3日後には、ドゴンの村が2カ所襲われ、合計6人ドゴンが殺されるという事件が起こりました。

サハラ砂漠の南に位置するサヘル(アラビア語で「海岸」という意味で、サハラ砂漠を正に砂の海に見立て、その南縁に位置する地域を表しています)では、古くから土地の所有や利用を巡る、とても根深い農耕民と牧畜民の紛争があります。
現在はその対立の上にアルカイダ系武装勢力の存在とその活発な行動が重なり非常に複雑な状況になっています。
そんな複雑な状況にマリ政府は有効な手段を見い出せずにいます。
(次の投稿に続く)

写真は本棚にあった2000年以前のサヘル地域の民族間地域紛争に関する書籍
・フルベ(フラニ)とその隣人達の民族間の関係
・サヘルの紛争管理:9つの研究活動のネットワーク化
・サヘルの放牧地帯と空間管理(ニジェール西部とブルキナファソ・ヤーガのフルベ



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