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移民と国籍

2019年10月、パリからアムステルダムに向かうフライトでのこと。
アジア系の顔立ちをした男性が隣に座った。
フランス語で挨拶すると、フランス語で返事が返ってきた。

短いフライトなので寝るまでもない。
読書するより、彼と世間話をすることにした。
僕よりずっと流暢なフランス語を話す方だったが、少し独特のアクセントがあった。
「家庭内でベトナム語を使っているからでしょう」

ベトナムの話をしばらくして、それからフランスの話題になった。

「フランスでの滞在やビザの取得は難しくないですか」
「フランス国籍なので大丈夫です」
「大変失礼しました」

僕は彼の見た目とアクセントで、彼をベトナム国籍とばかり思い込んでいた。
しかし欧米系の顔立ちをしている人たちだけがフランス人ではない。
フランスで生まれたアジア系、アラブ系、アフリカ系フランス人も大勢いるのだ。
そんな当たり前のことに思い至らなかった自分の浅はかさを深く恥じた。

国籍、移民の認識について学んだ貴重なフライトだった。

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旅と写真とガジェットと時々サハラ砂漠の話。