この期に及んで新しい原種ってマジ？まじでヤバいコーヒー「イエメニア」

元記事：Newly Discovered Arabica Genetic Group Yemenia Enters the Global Market - Daily Coffee News [Nick Brown | August 24, 2020]

（注釈：原種の概念を理解するのに、元記事の図がとてもわかりやすいのでぜひ参照することをおすすめします…クリックして 2 枚目の画像を見てみてください！）

アラビカコーヒー（コフィア・アラビカ Coffea arabica）の新しい遺伝的グループの品種がイエメンで確認された。このコーヒーはとてつもない品質の可能性を秘めており、「イエメンの母」という意味の ”イエメニア” と名付けられた。 

イエメンコーヒーのスペシャリストであるキマ・コーヒー Qima Coffee によると、これは現在のアラビカコーヒーにおいて様々な品種（variety）や栽培品種（cultivar）の先祖となっているティピカやブルボン、SL品種の発見以来、アラビカコーヒーの中で最も重要な発見だという。

キマ・コーヒーは先週末、DCNとの共同発表で「この新しいグループは、これまで知られていなかったコーヒー遺伝学のグループを代表するものであり、今後何十年にもわたってコーヒーの世界を大きく変える可能性を秘めている。この発見は世界に新たな遺伝的多様性を提示するだけでなく、並外れたカップクオリティを持っていることもわかった」と述べた。

キマ・コーヒーは、世界的に有名なコーヒー遺伝学者クリストフ・モンタニオン氏 Christophe Montagnon の会社・RD2 Vision との提携で、25,000 平方キロメートルに育つ 137 種のアラビカコーヒーのサンプルに DNA 型鑑定を行うなど、複数年に渡る研究を行った。 研究によって世界で栽培されているアラビカ品種の多くがイエメンに存在することを発見したとともに、「全く新しい遺伝的グループ」が明らかになったという。研究結果は Genetic Resources and Crop Evolution 誌に掲載されることになっている。 

イエメニア・グループの発見にともない、カップオブエクセレンスを主催する非営利団体、アライアンス・フォー・コーヒー・エクセレンス（ACE）とキマ・コーヒーがマーケットの主導権を握る協力関係を結んだ。 キマ・コーヒーが取り扱うイエメン産コーヒーにのみ焦点を当てた ACE の第 2 回「プライベート・コレクション」オークションにて、”イエメニア” と特定されたコーヒーが初めて公開オークションにかけられることになっている。昨年の結果では、最高スコアを獲得したロットは 1 ポンドあたり 200 ドルという驚異的な価格を記録している。

今年イエメニアとして新たに発見されたコーヒーは 20 のロットのうち 15 ロットを占め、9 月 10 日木曜日のオークションに出品される。14 か国 35 人のカッパーからなるゲスト審査員によると、上位 5 つのロットはすべてイエメニアグループのもので、90 点以上がつくという。 オークションに出品予定の 20 ロットのグリーンサンプルは、8 月 26 日水曜日まで、350 ドルで購入可能となっている。

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junko