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*言の葉trip* 月のしずく巡り

苔に露 集めて溢る 忘れ水
月の雫か 血か露かしら

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*忘れ水(わすれみず)*

野中や木陰
気づかれない場所に
流れる水のこと

和歌の世界では
今にも途切れそうな恋に
たとえて使われます

*雫(しずく)*

月の雫という言の葉は
露の別の呼び方

苔に宿る露ひとつ
月が落とした雫の如
見えたのでしょうか…

古の人々の
見えぬモノを見ようとする
心の目に 心打たれます

「しずく」は 
「沈む」と同じ起源を持ちまして

「下付」しずく
「滴突」したたりつく
から起こったという説もございます

雫という漢字は国字でもあり

雨の下に落ちるモノと書きまして
「雫」、
大変 素直な漢字に
清々しさを感じます

悲しみに沈むとき
清らかな露が
ココロから生まれ

溢れるモノが
涙なのかもしれません

苔に生まれた一滴の露
雫となり 大地に沈むとき

奇跡の露よ 雫よ

この星の哀しみを
鎮めたまえと願う
七夜月でございます

*七夜月(ななよつき)*
七夕にちなむ七月のいい方

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今朝方は 早くから起きまして
週一度の登山へまいりました

登山の習慣は 今年の2月より
はじめまして

はじめての夏を迎えております

山の重さといいますか

春は軽く感じられた
山の空気が

梅雨入りとともに重くなり
カラダに負荷が程よくかかる
今日この頃でございます

春先には見かけなかった
沢が現れ 雨上がりには
忘れ水が落ちる様子に

感動を覚え ときめいております

水音と風音 木々の囁き
すべては露が落ちる如
私のココロに沈みきて

家路に着く頃は
カラダもココロも
軽くなっているのですから…

森羅万象に 神秘と愛を感じ
感謝で1日をはじめます

いつもありがとう存じます
突然のフォローやスキボタンの
勝手をどうかお許しくださいませ

そしてたくさんの
出逢いに感謝して 
ご挨拶と変えさせて頂けましたら
幸せでございます

七夕の朝に… 

深謝☘

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参考資料

susumu79様 お写真
筆文字嘉豊様 筆文字「囁」
ふうちゃん様 イラスト

山下景子先生著
美しい暦のことば
美人のいろは
美人の日本語   より

感謝☘





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