2024年7月2日「死恐怖症」
小さい頃から暗い天井を見つめていると何かに吸い込まれるような、時には終わりのない奈落に落ちていくような感覚があった。そのまま見続けていると自分という「存在」について考え始める。人間の寿命は長く見積もって100年、自分より先に生まれたどんな人間も例外なくそうやって天寿を全うしてきた。このまま成長して成人しておっさんになって人生折り返して衰弱していってうまく体も動かせなくなってついには最期を迎える、至極当然であたりまえで不動の事実でどうしようもないくらい残酷で、そして不可避だっ