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キューバ1日目(お宿交渉からスタート)

2004年6月15日(火)
カナダ・トロント(友人宅に宿泊)→キューバへ✈️

昨夜は夜中に何回か話し声で目が覚めて、うつらうつらという感じで朝6:30ごろに起きた。友人のKにRoyal York Hotelまで送ってもらって、バス停の場所をホテルで聞いて角を曲がったらなんとバスが動きかけていた。バックパックを後ろに背負い、リュックを前に抱えてよたよたと走り(走ったつもり)、バスをノックしたら、ドライバーのおじちゃんが「おいでおいでー」と乗せてくれた。
とりあえずバックパックを降ろしてお金を払おうとしてたら「あとでいいから座りなー。バックパックをここに置いときなー」と言ってくれ、すごく嬉しかった。バスの運転手さんとかがいい人だとほんまにほっとする。飛行機は11am発だったのでわりと時間があって、虫よけを探しまわったり、リップやアーモンドオイルを買ったりしてました。

それよりなによりキューバですよーー。着いたら、まずムワッとした熱気に迎えられ、飛行機を一歩外に出た途端に、チェ・ゲバラとかカストロが着てるイメージの、あの緑の服を着たおじさんが2人ぐらい立ってて驚いた。

イミグレはかなりドキドキ。スペイン語だし、宿もとってないし。とか思ったら手がちょっと震えててんけど、わりとすんなり出られました。
ハバナの空港は、首都の国際空港にしてはかなり小さかった。bagageがくるくると出てくるところに何台かテレビが据えつけられてて、そこにカストロが映ってたりしたのがおもしろかった。タクシーに乗ったら、かなり陽気そうなおじちゃんが運転手さん。さいしょにBuenos dias!と言ったあと、わざわざBuenas tardes!と訂正してた。

ハバナの街並み


初めて見るHavanaの印象は、木が、なんか熱帯。🌴(こんなヤシみたいなのいっぱい)
街並みが低い。チェゲバラのことがみんな大好きらしい。街には彼がたくさんいた(=絵や写真がいっぱい)。あとはねぇ...バイクが多い。2人乗りとかでブウブウしてた。
あと、よくTVで見るように、古いアメリカ車多し!!素敵。
そしてみんな車が来てるのにバラバラと道を渡る。そして車が停まったすきに道路で待ってた人たちがヒッチハイクをしようと運転手に話しかけ、殆どみんな乗せてた。本で読んでた通りだ!

チェ・ゲバラの写真や絵をいたるところで見かけました


cabをシェアしたオーストラリア人のポールくん(飛行機の横の席だった)を降ろしたあと、運転手さんが英語でいろいろ話してくれた。とてもいい人そうで、private houseに泊まるの?と言われたから「うん」と言って、「知り合いなの?」と聞かれたので「ううん、予約もしてないの。だから聞いてみなくちゃ」と言ったら、到着後におうちの人が出てくるまで待っててくれて、「Cubaを楽しんでね」と言って笑顔で去っていった。感涙なり。

そいで、おうちの人とスペイン語でかなり大変な思いをしつつ交渉。$26というところ、「インターネットでは$18と書いてあってんけど...」と紙を見せて、学生ということも伝えたところ、見事$18でOKに!おまけに朝ごはんも少し安くしてくれて、$18+朝$2.50+夜$5ということでdeal!しかし今日は部屋が空いてないから他のおうちを紹介してくれることになった。

三男くん(と勝手に思い込んでるねんけど)が、そのおうちに連れて行ってくれたのだけど、行ってみたらそこもいっぱい。もういっこ隣りのおうちに行くと、1時間後ならいいよー、ということで、また最初のおうちに戻ってきた。待っている間、三男くんにいろいろと聞けておもしろかった。学校で日本のこと習った?って聞いたら、広島・長崎のことと経済のことを習ったそう。あとはキューバのmetalを日本に輸出して日本の中古車を仕入れてる、とか。MitsubishiとかHyundaiとか、というので「Hyundaiは韓国なんだよー。ToyotaとかHondaとか?」と言うと「そうそう!」と。

そうそう、そのおうちに、いかにもキューバ国家の検査官といういでたちの2人がやってきた。三男くん曰くイミグレーションの人たちらしく、月に一度くらいやってきて、決められた人数以上に違法に泊めてないかとかをチェックされるらしい。

三男くんからの忠告は、「キューバは初めて?」と聞かれても「初めて」と言ってはいけないよ、ぼられるから、ということ。ビーチに行きたかったらタクシーを安く呼んであげる、とも言ってくれた。

で、宿泊するおうちにうつり、しばらく外をぶらっと歩いて海の近くでぼんやりしてたら5歳の男の子を連れたお兄ちゃんがやって来て、いろいろスペイン語で話してくれた。どう見ても悪い人ではなく、男の子もほんまにかわいくて、ついつい話してしまった。ガイドブックには「無視しろ」と書いてあるけど、世の中そんなに悪い人が溢れてるとは思えないし、笑顔で話しかけてくる人をそんなかんたんに無視なんてできへんわ...。

その男の子の写真をデジカメで撮って見せてあげたら、すごくじーっと見て、何度も後ろをふりかえって海があるのを確かめて、恥ずかしそうに顔をくしゃーっとしてた。帰り際に見た女の子もそうだったけど、子どもが無邪気ですごくかわいい。三男くんfamilyにいた女の子も高校生くらいで、すごくかわいかった。なんというか、みんな優しさがにじみでてるかんじ。しかし確かに女性一人で街を歩いていたら絶対(!)に声をかけられ、ついてこられたりするので、けっこうめんどくさい。

話がまた前後するけど、この記念すべきキューバ1泊目の宿の部屋は、天井があきれ返るほど高く、大袈裟に言えば体育館で天井を見上げてるイメージ。そしてベッドが二つもあり、大きくてシーツもきれいにかけられてる方はクッションがぼよんぼよんでとても寝にくそう。そして壁にかかってるカーテンを開けると、そこは壁でした...。窓があると思ったから、すごくびっくりした。


カーテンを開けると、そこは壁でした

シャワーを浴びて、タオルかけの横の壁を見るとアリさんの行列が...🐜🐜🐜きゃぁ〜。そして、シャワーから出て部屋の壁を見るとゴキちゃん!ひぇぇーーと思いつつ、しかし日本で見る時より仰天度が低いのは、キューバにいるという覚悟があるからかしら...。何はともあれこうして私はどんどん強くなっていって婚期を逃しているんだ...とゴキを見ながら冷静に判断したのでありました...。明日はブラジル大使館に行かねば。ゴキはいなくなってしまったけど、どこにいっちゃったんやろう...。

バス to Airport $14+おかしetc$5.20+ファンデ$31.50=CA$50.70
空港からcab US$12+$15をソルに=US$27
※ 2004年時点ではカナダ1ドル=83円ぐらい、米1ドル=110円前後だったようです。

◇ (2024年追記)private houseというのは、スペイン語だとa casa particular。当時のキューバには、いくつかの高級ホテルのほかには宿泊施設はあまりなくて、安く旅したい人はほぼa casa particularに泊まっていました。エアビーのような感じで、地元の方のおうちの一室を借りる形。調べてみたら、いまもたくさんあるようです。
デジカメで写真を撮らせてもらった男の子、このときが人生初の写真だったのかなぁ。
ちなみに最後に「婚期を逃している」と書いててびっくり。結婚への憧れも焦りもまったくなかったように記憶してるけど...。20年後の私から「そんなことまったく気にせず楽しんでー」と言ってあげたい。


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