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【みんなで音楽を楽しむ】

納見梢先生による音楽講座第1回「音楽づくり」に参加させていただきました。
私と納見先生との出会いはフォーマンセルです。フォーマンセルというか、ほぼほぼマンツーマンでした。

これまでの私は音楽主任や音楽専科の経験はあるものの名ばかりで、教材研究も主要教科優先で後回しにしがち…なんとなく楽しい時間にしてきたつもりはありますが、果たして授業として今自分がやっていることが合っているのかも分からず、講義や公開授業も参加する機会がなかったというか自分から求めに行ってなかったなというのが正直なところです。
育休中に一から学び直したいなという思いがあり、フォーマンセルに参加しました。そして、フォーマンセルでは学習指導要領の捉え方について詳しく解説していただいたところです。
そして、そこで納見先生の音楽に対する思いや考え方を伺うことで、さらに音楽科という教科の魅力に引き込まれている自分がいます。
今回は、そうしたご縁もあり講座にも参加させていただきました。

1 音楽講座『音楽づくり』での学び


①スモールステップ
納見先生は、本講座の冒頭で参加された先生方に向けて「苦手な先生も気楽にご参加ください」と声をかけたように、『みんなで音楽を楽しむ』という事を意識されているように思います。
鍵盤ハーモニカやリコーダーを演奏する事が難しい、人前で歌うことが恥ずかしいという方にも抵抗なく参加できる「言葉のリズム遊び」から学びがスタートしました。
拍の中で言葉を言うこと、そこにもスモールステップでグループで一緒に言ったり、自分の出たいタイミングにしたり、最終的には1人でも…本当に細やかな配慮だなと感じました。

②生活経験と音を結び付ける
「雨の音」という条件設定で実践しました。雨だけでも、たくさんのオノマトペがあることに気付くことができます。そして、同じ言葉でも長さや声の高さ、強さを帰るだけでより表現の幅が広がることを実感しました。そして、その表現から想像される風景。言葉と言葉を繋げていくことで、1つの場面が描かれるようでした。
こうした何気ない生活経験と音(音楽)を結び付けることが音楽の楽しさに触れる1歩になるのだなと思いました。

③思いや意図をもたせ、引き出す
作るだけ、音を出すだけなら何でもいいし誰でもできる。だけど、そこに思いや意図をもたせることで初めて表現として成立する。だけど、頭の中にあるだけでは、表現できたとは言えない。そこが難しいところだなといつも感じています。
納見先生は、活動する前に「どうしてこの音を選んだの?どうしてこの順番にしたの⁇」と尋ねることを予告するそうです。意図をもって活動するように子ども達に伝えるというのは大切だなと思いました。
また、その評価方法も「話すことでも文章で書くことでも、なんなら絵や図でも良いからその思いや意図を教えて」と子供達に伝える。評価に関わることを色々な形式で表現できる機会を与えるそうです。これは、音楽に限らずとても大切だなと思いました。表現の仕方は人それぞれ能力差が出やすいからこそ、そうした配慮が必要だと感じました。
しかし、意図をもたせることもそれを引き出すことも、教師のねらいが明確になっていないとできないことです。だからこそ、教材研究を深めていかなければならないなと改めて強く思いました。


2 この学びを生かして

私は4月から(おそらく担任として)復帰します。正直、慣れるまでは家庭と職場の往復だけで精一杯でしょう。
しかし、「みんなでできるようになろう、みんなで成長しよう、みんなで楽しもう」こうした言葉を投げかけることで、得意とする子供が友達に働きかけ積極的に前に出られるように、苦手な子供がこれならできそうかもと思えるように。どんなに自分の教材研究が回ってなくてもこれだけは意識したいなと思いました。

納見先生、今回も分かりやすい丁寧なお話をありがとうございました。
①スモールステップ②生活と音楽を結び付ける③思いや意図をもって表現する、これらを通して「音楽が楽しい」と思ってもらえるような実践ができるよう、これからも自己研鑽に努めたいと思います。
                            (ゆかちん)

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