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フォーマンセル チーム国語A完走記

 あけまして、おめでとうございます!
 今年も、授業てらすのnoteをどうぞよろしくお願いします。

みなさまへのあけおめ年賀状。

 10月から始まった授業力向上のための伴走プロジェクト「フォーマンセル」。それぞれのチームが、完走を迎えています。
 今日から、チームごとのnote投稿が始まります👏
 我らがチーム国語Aも、先月22日に無事完走しました。
 私(よう先生)が3ヶ月を簡単にまとめさせて頂きます。

1.フォーマンセルとは

 フォーマンセル。4人1組の特殊部隊のことを指します。
 四人が一組になることで攻撃・防御を両立させ、柔軟な陣形変更もできる最強のチーム・フォーメーションといわれます。人気漫画 “NARUTO”でも出てきます。
 てらすメンバーが4人1組となり、担当の教科について学び合い、授業の意見を出し合い、以下のプログラムを進めました。

■プログラム
・ 9月下旬:顔合わせ、課題の共有
・ 10月〜12月:チーム・タスク それぞれMISSIONを定め、メンバーで話し合い授業改善、授業力向上を目指す。
・ 12月後半:成果報告(各チーム)

 チーム国語Aで検討した授業は大きく2つです。

2-①光村図書2年『お手紙』音読発表会に向けた実践

 最終的には、指導書等にもあるとおり音読げきを目指して気持ちや様子が伝わるような読み方の工夫を探っていく…そんな流れの授業でしたが、入り口に『子どもの問いからはじまる授業』を仕組み、自分で問いを立て解決することで自分ごとにする授業づくりを試行錯誤されていた単元の流れでした。参考にされていた本がこちらになります。

 2年生に導入するのはとても難しかったようですが、問いづくりの視点を簡略化したり、既習の物語文教材を使って視点の使い方を復習したりする流れは、工夫されていてすごいなと感じました。子どもたちもとても生き生きと活動する様子を動画で見せて頂きました。ありがとうございました!

2-②光村図書3年『すがたをかえる大豆』〜『食べ物のひみつを紹介します』 ICT活用による食べ物へんしんブックの作成

 私が行い、紹介した実践が、読みもの教材(説明文)を終えたあとのCanvaを使った本づくりです。成果物の作成以外にも、デジタル板書ツールとしてホワイトボードの機能を使うなども行いましたが、主に完成したもの(note公開にあたり加工を加えています。)を紹介します。

 私は特別支援学級を担任しています。今回の単元での一番の視点は、『文字やイラストを書くことを伴う手書きでの作品作りを、どのようにすればハードルを下げた状態(いい意味で…)で行え、彼らの自己肯定感を高められるか』でした。
 支援学級ですので、少人数のクラスではありますが、思い通りにいかない状態が起こる、続くと集中ができなくなったり、パニックになったり、続けることができなくなりギブアップ(次の時間もやる気をおこせない)のようなことが想像できたので、『ここはICT、Canvaの出番だ』と思ったのです。

 前任校から活用を続けていたCanvaは、今年の担当クラスでも4月から使い続けて半年。ほとんど使い方を覚え、自分たちで作品(名刺や毎月のカレンダー、クラス標示など)を自由に作れるようになっている彼らなら、国語の授業さえしっかりやり、型をうまく提示すれば、効率的に『食べものへんしんブック』が作れるはず。

 まず、「すがたをかえる大豆」を読む前、単元の導入の時点で、私がCanvaで作った完成品を示しました。読み終わった後に自分たちでこのようなオリジナルのたべもの紹介文を書くことを伝え、書き方・構成を意識しながら読解を行うことができました。

 作成に入って、構成や内容のアイデア出しはアナログ、付箋を使って行いました。付箋に書き出したものを紙の上で並べ、流れを決めてから、【私のモデル作品に上書きする形で】書かせました。こうすることで、大きな流れを間違うことはありませんでした。
 はじめには問いや問題提起・テーマを書くんだ。中では具体例を出すんだ、などと、モデルの文を自分が紹介する食べものの内容に書き換えることで、内容構成を意識して書くことができました。

 そして、何といっても良いのが、イラストの挿入ですこれが超絶簡単にできます。
 普通なら、鉛筆で絵を書く、(ペンでなぞる)そして色を塗る。これだけで4・5時間かかる子どもたちでしょうし、文を書いた上にイラストを描いて間違えた日にはたまりません。
 Canvaであれば、素材の検索をするだけで、食べものや料理のイラスト・写真がいくらでも出てくるのです!しかも、ネットを探し歩く必要も、著作権の心配をする必要もないのです。Canva神様々…実践を行う中で何度も思いました。

 ここからは、Canvaの活用を外れますが、出来上がった作品を、なるべく多くの人に読んでもらいたい、そして感想を集めて児童にフィードバックすることで彼らの自己肯定感を高められたらなぁ…と思い、あるツールを使って工夫しました。

Romancerというツールを使って、それぞれの作品を電子書籍に仕上げ、出来上がったものをさらにCanvaでQRコード化することで、保護者や学校の先生方にそのコードを配布して読んでもらいました。
 紙に何セットも印刷しなくても、携帯やタブレット、パソコンを通して読んでいただけたわけです。

こんな形で、pdfや画像をアップロードする形で作っていきます。

 『電子書籍になった!』という児童の喜びと驚き、保護者の満足感の高いひと工夫だったと思います。簡単に使えるので興味のある先生はぜひ。
 Google Formsで感想を書いてもらうことも行い、作家さん気分を味わった児童たちでした。

3.フォーマンセルの活動を終えて

 3ヶ月間の授業実践、検討会を終え、最後のミーティングでメンバーの口から出てきたのは、『授業を本気で考え、見てもらい、よりよくするために意見を出し合う』、それがいかに充実感・成長を感じられる活動であるか、ということです。
 それぞれが、【どんな観点で授業を磨きたい、検討したいのか】をしっかり考えて臨めたこと、それが共有されたグループの場で意見の交換ができたことが何よりだったと思います。意味のある研修にするための場の設定の大事さも痛感しました。

 東北・関東・関西と全国各地の先生を繋ぎ行われたこのチーム。新たな先生方との出会いがあったことが、何より一番の収穫です。
 改めて国語チームAの皆さん、ありがとうございました!

 学び続けること、磨きあい授業を高めていく大切さを胸に、まもなくはじまる学校・授業も頑張っていきます!いきましょう♪

 本日も読んでいただき、ありがとうございました✨♪

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