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磨け、授業力 MOVEACTION「どうだった?」


1.MOVEACTIONへの想い

 今回のテーマである「MOVEACTION」。そこへの想いをまずは語りたい。
 「動」つまり「MOVE」すること。これは私の今年のテーマでもある。
 「動くことで世界は変わって見えるはず。動こう。」常に頭の片隅にある私の考えである。これまでも動いてきたことで、自分自身が変化したり成長したりすることができた。しかし、これはあくまでも私の中のものであり、他者がどうなるのかは分からない。

 そんな時に、実際に動いてみたことで世界が変わって見えている同僚の姿を目の当たりにした。やはり「動」くことは価値ある行為であると認識した瞬間である。(以前に書いたnoteのリンクも掲載しています。読んでいただければ幸いです。)

 全国には、一人で悩んだり、身動きがとれずに苦しんだりと、教師であることにワクワクしていない教師もいる。そんな教師仲間に「動」くことのよさを伝えることはできないだろうか。また、一緒に「動」くことはできないだろうか。全国の誰かのために私ができることはないだろうか。そんな想いを「MOVEACTION」に込めた。
 2日間にわたる「磨け、授業力 MOVEACTION」に参加した方は、私の同僚のように世界が変わって見えているのだろうか?どうだったのだろう?今もなお問い続けている。

Let’s do it !! からの「Let’s 動 it !!」|授業てらす@全国の教室をHAPPYに (note.com)

2.子ども研究でYES,I(あい)do(どう)!!

 この見出しを読んで「え?」と思ったことであろう。
 今回「選べる教科の学びブース」において実践を発表させていただく機会をいただいた。これは、私が「算数×学級経営」というテーマで30分間語った内容にもなっている。

子ども研究??

 私は算数科授業で学級を創っている。私が言うまでもないが、授業と学級経営は密接に結びついている。授業づくりと学級づくりは同じプロセスを経ているというのが私の考えでもある。つまり、授業を磨けば、学級も磨かれていくということだ。

 授業をつくる際には、子ども目線で教材研究を行い、授業での手立てを考える。学級をつくる際にも、目の前の子ども理解を基に、子どもに対しての手立てを考えていくはずである。このプロセスはどちらも同じで、子ども研究を基にしかけを講じているのである。

 子どものために授業をする。子どものために学級経営をする。どちらも子どものために行うことであるが故に「子ども研究」は欠かせない。その上で、しかけを講じなければ授業でも学級経営でも子どもの心には届かないであろう。もう一度言う、やはり「子ども研究」は欠かせない。

I(あい)do(どう)??

 私は「’あい’のある算数授業」を目指している。子どもたちには、仲間と共に算数科授業を創ってほしいと考えている。これがIの正体である。
 算数科授業には様々な「あい」がある。聞き合い、伝え合い、話し合い、認め合い、教え合い、割合…などなど。挙げだしたらきりがない。4月の算数開きの授業で、子どもたちにどんな「あい」があるかを必ず考えさせている。その際に、仲間を必ず意識させている。
 そんな「あい」のある授業にするために欠かせないことを伝えた。一部を紹介すると「聴ける子どもを育てる」「教師が子どもの話を正しく聴く」等である。詳細は割愛させていただく。

 私は授業中や日常の子どもとのやり取り、指導する際において、「どう」から始まる言葉を多用している。これがdoの正体である。
 「どう」から始まる言葉は、どうしたの?どうしたいの?どうしてそう考えたの?どう思った?どうすればよかったの…などなど挙げだしたらきりがない。
 「どう」から始まる言葉を多用することで、子どもの想いを引き出し、子どもに決定させることができる。ただし、これはHow toではない。子ども研究に基づいて個に応じて、場面に応じて、目的に応じて使い分けていく必要があるのだ。ここでも詳細は割愛させていただく。

子ども研究でYES,I(あい)do(どう)!!

 要するに、子ども研究と「あい」のある算数授業、「どう」から始まる言葉を大切にしてほしいという私の想いを30分間に込めてみた。
 対面、オンラインを含めると30名近くの方が参加してくださった。その参加者にとって私の話はどうだったのだろう?今もなお問い続けている。

3.AFTER MOVEACTIONに期待したい

 2日間にわたる「磨け、授業力 MOVEACTION」に参加した方、私の話を聴いてくださった方はどうだったのだろう?
 ここで、参加者の声を全て紹介したい。

・私も学級経営を大切にしております。算数ならではの視点を学べました。  ありがとうございました!
・キーワードで、分かりやすく教えていただきました。校内でも伝えたいで す。愛をもって動く。同僚にも、子どもにも返すために、余裕をもって生活します。ありがとうございました。
・今回、お話を聞かせていただいて、とてもあったかい気持ちになりました。子どもたちにとってより良い学びを提供するための教材研究だと思っていましたが、並行して「子ども研究」もしていきたいと思いました。また、「あい」のある授業にするために、子どもたちとしっかりと関係を作りながら、夏休みに準備をし、楽しみながら夏休み明けの授業と学びに変えていきたいです。ありがとうございました!
・なかなか他県の先生の学級経営を聞く機会がないので、ふれられて良かった。
・〇〇あい、算数開き、遅れてですが、2学期にやってみようと思います。ありがとうございました。
・めっちゃ楽しく、めっちゃナルホドと思う時間でした♪ 私も常々「授業づくり」と「学級づくり」の大切さについて職場で伝えています。なかなかわかってもらえないこともあるのですが、今回お聞きした「アイ」と「ドゥ」の話、「竹の節」の話、職場の仲間達に伝えてながら、職場も子どももハッピーになるよう動いていきたいと思います!
・学級経営に大切な子供を主語として「どう」というお話をお聞きすることができ、勉強になりました。
・サトシ先生の授業を見たのが、授業てらすに入るきっかけでした。学力差がある算数授業をどうやればいいか迷っていた当時の自分にとって、わからない子に寄り添う、周りが助ける、まさに愛がある授業に憧れていました。フォーマンセルで授業に対してコメントをもらったり、授業を見せてもらったりして、自分も愛のある授業を目指すようになりました。その上で、今日のお話は、サトシ先生の愛のある授業を目指す上で大切なことがわかった気がします。愛のある授業実現のための、教師の働きかけを具体的に提示してくださり、夏休み明けの授業が楽しみになりました。ありがとうございました!
・松浦先生が学級経営において大事にされていることが学べました。特に「どう」は、どの教科でも使えるし、子供が自己決定・自己選択できる声掛けなので自分も使っていきます。
・積み重ねの上に現在がある。1日1日を丁寧に積む先に見える景色があるのだと学びました。てらすメンバーなのみなさんが歴戦の強者であることがわかり、勇気づけられました。
・松浦先生の授業において大切にされているポイントや考え方について分かりやすく教えていただきました。お話も上手で笑いもあり面白かったです。教科の学びブースとして、時間的に短かったのはあるかもしれませんが、もう少し実践例やある単元を例にして踏み込んだお話が聞きたかったなという感想もあるところです。
・授業×学級経営は、とても理解できました。
・普段九州の先生の話を聞く機会はなく、貴重だった。すてきな学級経営だと思った。
・子どもたちへの関わり方や松浦先生の子どもたちに対する思いなど、ものすごく共感しました。しかし、今の現状を振り返ったときに、理想としての思いは持っていても現実はできていないことがたくさんあることに改めて気づきました。「あい」のある授業、「どう」から始まる言葉を意識して二学期から頑張りたいと思いました。ありがとうございました。

 皆様からの温かい意見を見て、私が一番MOVEACTIONさせられた。感謝しかない。
 参加者は「どうだった?」と聞かれたら「動だった!」と自信をもって言えそうである。
 しかし、ここで終わっては意味がないと思う。夏休み明けの算数科授業や学級経営に私自身も学びを生かしていきたいと思うし、問い直しながら実践を積み重ねていきたい。
 もし、可能であれば参加してくださった先生方に
 「あの後どうしたの?」と聞き、
 参加してくださった方が「動したの!!」と言ってくださることを期待したい。

 思いのままに書き綴った今回のnoteにここまでお付き合いくださりありがとうございました。
 皆様の今後のMOVEACTIONに期待する意味を込めて
  Let's do it !!  Let's 動 it !!
 を贈ります。ありがとうございました。

授業てらす サトシ@宮崎県

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