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尾﨑正彦先生の算数授業公開&解説セミナーを受講して

尾﨑クラスの子どもたちは、自分の考えをどんどん伝えようとする気持ちに溢れていました。
前に出て図形を動かしたり、説明をしたりと、思考がよく働き算数を楽しんでいる表情がとても印象的です。
なぜこんなに楽しそうに学んでいるのか。尾﨑先生の授業解説で特に学んだことを紹介します。

全員がわかるために大切なのは、アウトプット


尾﨑先生は、授業の中で「全員がわかること」を大切にしていました。
そのために、先生がねらいとする数学的見方・考え方が全員に伝わっているかどうかを見取るために、子どもたちにアウトプットさせていました。
私の授業を振り返ると、全員がわかる、一緒に進んでいく意識が足りていないことを痛感しました。
私の授業のアウトプットの場面は、前に出て説明をする子どものみ。せいぜい3~4人です。子どもたちは3~4回友だちの説明を聞けば伝わっているだろう、というのは、こちらの勝手な思い込みだと感じました。
先生の「全員がわかっているかについては、時間をとる。」という解説に、いかに自分がわかっている子を主導にしてきたかを感じ、自分の授業を改めるポイントをつかむことができました。
また、自分は大切な数学的な見方・考え方を考えて授業をつくっているか、ということを自問しました。アウトプットさせるといっても、何でもいいわけではなく、授業でねらった数学的見方・考え方を定着させなければ意味がありません。大切な見方・考え方を意識した教材研究をすることで、全員に定着させたいことがフォーカスされていき、必然とアウトプットの場面が決まり、全員がわかる算数になると思いました。

尾﨑先生のアウトプットの方法


尾﨑先生のアウトプットの方法は2つ。
①音声によるアウトプット
②書くことによるアウトプット
セミナーの授業動画では、音声によるアウトプットでした。
まず、全員が立って、説明できる人は座る。座った子は、言えずに立っている子が説明できるまでヒントを出し続ける。そして全員座ることできたら、また全員立って、今度はペアトークで説明をし合い、できたら座る。
この方法で、子どもたちは、友だちにわかるように板書を指でさしながら自分の言葉(音声)によってアウトプットしていました。
そして、先生は「さらに音声でアウトプットしたことを、そのままノートに書くとより定着する」と解説してくださいました。
このような全員がわかる、一緒に進んでいく算数を積み重ねることで、子どもたちは自信がつき、どんどん伝えようとする気持ちに溢れ、「算数楽しい!」という表情に繋がっていくのだと感じました。
これからは、大切な見方・考え方を研究した上で、アウトプットの方法を取り入れて、「算数が楽しい!」が広がる授業を考えていこうと思います。

このセミナーで学んだ先生方の教室からも、「算数楽しい!」が聞こえてきますように。
                                                                                                                    授業てらす2期生  ふみ_徳永扶美江

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