愉しい算数授業!尾﨑正彦先生「磨け,授業力 move action」
noteを読んでくださってる皆さん,こんにちは!「磨け,授業力」で算数講座を担当した,おくのっちです!対面,オンラインともに,たくさんの方に参加していだだきました!ありがとうございました。
尾﨑正彦先生は,小学校算数の世界では,誰もが知っている授業名人です。けれど,僕は尾﨑先生のことを,算数が専門でない人,教師の仕事が辛く感じている人,そうでない人にも,そして教師以外の人にも,もっともっと知ってもらいたいと思っています。尾﨑先生の授業を体験したり,お話を伺ったりすると,「算数って,こんなに愉しいんだ!」「教師という仕事って,素敵だなあ!」と感じられるからです。
例えば,「磨け,授業力」のプロ授業。「こんな展開があるのか!?」という,参加者全員が引き込まれる問いの連続でした。まさか,俳句から線対称の見方・考え方が引き出されるなんて!見方がどんどん変わっていくのが面白かったですね!!
また,後半のワークショップでは,尾﨑先生の算数授業作りの秘密,「ストーリーで作る算数授業」について,たくさんの事例をもとにお話しいただきました。最後には,教えていただいたことをもとに授業づくりにも取り組みました。子どもたちが算数に引き込まれていく様子は,大人も夢中になってしまいました。
そしてなんと,尾﨑先生から「磨け,授業力」を終えての寄稿文をいただきました!ぜひ,お読みください!
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尾﨑正彦先生 ご感想
東京行きの飛行機の中は帰省客・観光客でごった返していました。お盆休みの真っただ中に研修に参加する先生はいるのだろうかと半信半疑で会場入りしました。しかし,東京六本木の会場に集っていらっしゃったのは,帰省客・観光客を上回る学びに飢えた⁈ 熱意ある先生方でした。
模擬授業では,「若山や はるか光は 山や川」という回文を読解する場面からスタートしました。「算数なのに国語?」と思われた先生も多かったのではないでしょうか。算数授業創りのポイントは,先行学習の子も頭を捻ってしまうような教材を開発・提示することです。これが上手くいけば,子どもたちは算数を愉しいと感じます。そんな体験を先生方にも味わっていただきました。
「11111」を回文と見なすかどうかの教材提示では,先生方の反応が見事に二分されました。私のワークショップでお伝えした「友だちの考えとのズレ」を実感していただきました。その後,「11111」を回文と見なす気持ちの読解を行いました。算数の授業の半分は「読解」です。友だちの考え方・図・式の背景にある論理を,クラス全員で読解するのです。読解活動が日本の学校現場には圧倒的に不足しています。知識・技能だけではなく,読解活動を通して数学的な考え方を培う授業展開が大切なのです。
これらの一連の活動をストーリーとして展開していくことで,子どもたちの思考力は着実に向上していきます。愉しい算数授業創り,頑張っていきましょう!
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最後に,尾﨑先生の公開授業が8月17日,授業解説セミナーが9月7日に行われます!算数好きな人はもちろん,そうでない人も,教師の仕事で悩んでいる人も,たくさんの人に参加して欲しいと思っています。算数って面白いな,教師ってたのしいなって感じること,間違いありません!
皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています!
授業てらす算数部 おくのっち_奥野成宏@京都府