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フォーマンセルS 学級経営で学んだこと

5月にスタートしたフォーマンセルS学級経営が終了しました。ここでは、コムさん(小向一樹先生)、あさやんさん(吉田麻人先生)、まーやさん(若山優先生)、おくのっち(奥野成宏)の4人で、学級経営での実践を交流したり、学級経営で悩んでいることや考えていることをお互いに相談したりしました。
私の周りには、毎年、学級経営に悩んでお休みされたり、退職されたりする先生がいます。私自身、学級経営に悩んだこともありました。そこで、このフォーマンセルで学んだことを自分だけでなく、周りの先生にも伝えていきたいという思いで、今回の参加を決意しました。


今回学んだことを一言でまとめると、「振り返りと価値づけを、システムの中に組み込むことが大切」ということです。


教師も子どもたちも成長する教室を作るための「振り返り」

コムさんは「太陽いっぱいの授業」をテーマに、子どもたちが「できた!」をたくさん実感できる授業を作っていくことを意識されています。そしてコムさんは、「自分の理想の授業を思い描いておき、それを定期的に意識することが大切」と仰っています。理想の授業を思い描いておくことで、自分自身を定期的に振り返ることができ、教師として成長していくのだと感じました。

また、コムさんは「太陽いっぱいの教室」を目指して、係活動にも取り組んでおられるそうです。係活動に取り組んでいる先生は多くおられると思いますが、コムさんは一ヶ月に一回、子どもたちが自分たちの活動を振り返る機会を作っておられるそうです。この機会があることで子どもたちは自分の成長に気付いたり、係活動をより良くしていくために頑張れたりするのだと思います。


教師も子どもたちもより良く成長していくための「価値づけ」

あさやんさんは、菊池省三先生の実践を自分自身に取り入れておられます。例えば、成長ノートで子どもたちの言葉の力を伸ばしながら、子どもたち一人一人の良さに寄り添った言葉で価値づけをされていました。また、あさやんさんは、子ども一人一人を価値づけるだけでなく、その一人一人の良さを他の子どもたちにも広げる工夫をされています。一人一人の良さを価値づけ、それを広めていくことは、子どもたちの安心感、自己肯定感を育み、新しいチャレンジに向かう源泉になっていると感じました。

また、コムさんも「子どもたちの行為を価値づけることが、より大きな活動に繋がる」とお話しになっています。例えば、図書ボランティアさんに読み聞かせをしてもらったときに、感謝の気持ちを伝えるための雪かきや、低学年への読み聞かせなど、コムさんの学級では活動が行われていきます。このような多様な活動が行われるのは、コムさんの子どもたち一人一人への価値づけが多様だからだと感じました。

システムとして「振り返り」と「価値づけ」を学級経営に組み込む

コムさん、あさやんさん、どちらの先生も学級経営に「振り返り」と「価値づけ」が自動的に行われるようにされています。教員の仕事は毎日が忙しく、慌ただしく過ぎてしまいがちです。しかし、二人の先生のように「振り返り」と「価値づけ」を学級経営に中に位置づけることは、教師の力を伸ばすためにも、子どもたちの成長のためにも、重要なのだと感じました。


おわりに 相談できる仲間がいるということ

フォーマンセルで学んだこともたくさんありましたが、何よりも私にとって大きかったのは、「話し合える仲間がいる」という安心感でした。私が学級経営、学年経営で悩んでいることを親身になって聞いてくださる先生方がいることが、とても嬉しく、勇気を持てました。また、フォーマンセルSには、コムさんのようなベテラン先生からまーやさんのような実習生の先生まで、幅広い年代の先生がおられました。ベテランの先生から、学べることももちろん多かったのですが、若い先生から学ぶことも多かったです。まーやさんの姿を見て、自分の若かった頃を振り返ったり、初心を思い出したりと、自分の実践を振り返る機会にもなりました。

一緒に学んだフォーマンセルSの皆さんと、このような場を与えてくださった授業てらすの皆さん、ありがとうございました!


おくのっち_奥野成宏@京都府

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