学級活動実践の振り返り
この記事には、とある教師の学級活動を中心とした内容が書かれています。
す。
ー書いている人の紹介ー
教員3年目が終了しようとしています。教育においては、人間関係づくり、特別活動、社会科に関心があります。
そんな僕が今までにどんな学級活動をしてきたかというと…
1年目:転校生や休校などイレギュラーな出来事から、子どもの声からイベントを実施。学級会は不定期開催。とにかく話合いよりも、内容重視の行き当たりばったり実践。無茶苦茶だったけど、楽しかった。
2年目:年度当初は、計画的にやるぞ!と意気込んでいたものも、最初だけで継続せず。これまた転校生などのイレギュラーな出来事から、子どもの声をもとにイベントを実施。毎学期終わりには、「お疲れパーティー」を実施。計画委員は作らないと!と思いつつ、なかなか出来なかった。
3年目:1学期前半は、やはり頑張るぞ!という気持ちはありつつ、授業や行事に追われなかなか実践できず。しかし、2学期からは継続した実践ができた。打ち合わせは満足ではないが、計画委員会は全員が経験できた。
ー今年度の実践と振り返りー
今回は今年度に子どもたちとつくってきた主なイベントを紹介します。
①Aちゃんお別れパーティー(5月)
②ハロウィンパーティー(1 0月)
③クリスマスパーティー(12月)
④スポーツ大会(2月)
⑤工作大会(3月)
⑥感謝祭(3月)
学級会では、提案理由(目的)が大切だとされています。では、上記のイベントの目的はなんだったのか。
①Aちゃんお別れパーティー(Aちゃんとの思い出を作るため、Aちゃんに楽しんでもらうため)
②ハロウィンパーティー(決まった人とした関わっていないから、もっと色んな人と友情を広げるため)
③クリスマスパーティー(②で活動した人とは関われるようになったけど、まだ関われていない人との友情を深めるため)
④スポーツ大会(友情を深めつつ、苦手な人“も”スポーツを楽しむため)
⑤工作大会(自分から動いて、周りを見て、それぞれのよさを認め合うため)
⑥感謝祭(メンバーに感謝の気持ちを伝え、最後にみんなにとって楽しかった思い出にするため)
子ども自身が「やってみたい!」と思える内容であることが大前提だと考えますが、
子どもたちの提案理由には、生活上の課題意識が隠れているように思います。
①は、何のためにするのかが明確です。
②③については、子どもたちが「やりたい!」に「やる意味」を追加しました。
④⑤⑥では、自分以外の相手や集団に意識が向いています。
ー気づきと今、考えていることー
学級活動のイベントは、ともすれば「遊んでいるだけ」「学期末にやることがないからやる」と考えられるかもしれません。
確かに遊びの要素は他教科と比べあると思います。僕は、むしろそこに価値を見出していきたいです。子どもは(大人も)遊びの中で無自覚的にも多くのことを学びます。本気だから、ときには対立も起こります。決まった答えはありません、答えは自分達で見つけ出すのです。
自分達でつくる、自分達で解決していく、誰かの役に立つ、感謝し、感謝される経験をたっぷりして大人になっていってほしいと思います。
学活にはそんな機会がたっぷりあります。もちろん他教科でも十分あります。
さらに、子どもは子どもなりに学級(集団)のことを見て、よく考えているんだとこの一年を通して気付かされました。特に②の提案理由を聞いたときは、ドキッとし、担任としての関わりを反省しました。
そして子どもたちのおかげで、学級は「教師がつくるもの」から、「子どもと共につくるもの」へと、考え方が変化していったように思います。来年度は子どもの力も借りながら、お互いに成長し合えるコミュニティをつくりたいです。
余談ですが、この記事を書いていると、「教師の役割とは?」「そもそも学級や学校ってどんな場なの?」など様々な問いが出てきました。
教育“”技術を吸収し高めつつ、教育“観”もアップデートできる人でありたいと思います。
けーご
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