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追究する子を育てるシリーズ③~分別か?それとも、焼却か?~

みなさん、こんにちは。
授業てらす4期生 社会科部屋のハジメです。

多くの先生方が“子どもたちが追究する姿”をイメージしながら、教材研究に励まれているかと存じます。

もし、授業などで追究したことが子どもの今後の生活に全く生かされていないとしたら、その追究は意味があったと言うことができるのでしょうか?

そこで、授業てらす 社会科部屋ではこの度、『追究する子を育てるシリーズ』第3弾として、子どもが追究したくなる材と授業デザインについて議論しました。

<分別か?それとも、焼却か?>
提案者:アツトさん

「水は限りないものだからこれからの未来を考えて節水しないといけないと思った。自分たちが今から気をつけないと…」

とある児童が、『水はどこから?』の振り返りで記述したものです。
だが、しかし・・・

この出来事は、教材を通して、
・自分たちの未来に関わる問題
、大人が議論している問題
について、子どもたちと考える必要性を感じさせるものとなりました。

そこで、『ゴミの分別問題』では、

①子どもたちが「見えるもの」から「見えないもの」がわかるようにする
②子どもたちが「知っていること」から「まだ知らないこと」へつなげていく
③子どもたちの問いが連続するように授業構成を考える

この3点を積み重ねる中で、稚内市の最終処分場問題と子どもたちとの出会いを演出するように単元を構成し、
ゴミの分別体験やゴミ処理関連施設見学、分別したことでゴミの減量に成功した自治体との比較を通して、

「分別と焼却、どちらが現実的か?」議論をしつつ、

子どもたちはゴミ分別の重要性に気づき、率先して稚内市のゴミ分別問題に取り組むようになりました。

ここで、次のような質問が挙がりました。

・担任ではない学級で行うとき、どのように時数の制限を克服するのか?
・自治体からの資料は、子どもでも理解できるものなのか?
・最終処分場問題への重さを感じる子どもはいなかったのか?

いずれも、見えるもの・知っていることからさらにその先を追究する社会科において、検討し続けるべき課題であると感じています。

教科担任制を導入するとなれば、これらの問題をどのように対処していくとよいのでしょうか?
また、配慮が必要な子どもに対して、どのようなアプローチをするとよいのでしょうか?

リスクとの葛藤がこれからも続きそうです...

最後に、コメントで盛り上げてくださったちんぺーさん、司会進行や仕事の割り振りをしてくださったケンタロウさん、子どもに切実感を与えるような提案をしてくださったアツトさん、そして、学期末のお忙しい中参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!

ハジメ_山﨑 創

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