見出し画像

外国語活動•外国語科の授業開き

早いもので4月ももうすぐ終わりそうですね。
今年の春は暖かかったので「入学式まで桜がもつかな?」と気になっていましたが、私の勤務校では無事に桜に見守られて、可愛い可愛い新1年生が入学しました。
私は、一応「外国語の先生」という立場なので、誰彼構わず「HELLO!!」と声をかけています。
授業を受け持っていない低学年の子たちも少しずつ「はろー‼︎」と返してくれるようになってきました♪
「挨拶は心と心をつなぐリボン」だと思っています。そこに言語が何か、なんて関係ないですね。

さて、4月のチーム外国語の定例会を行いました。
今回のテーマは「授業開き」です‼︎


3年生の外国語活動開き

我らがリーダー、ゆうさんから授業開きの提案です。

①教材研究
まずは単元目標を確認します。
教師用指導書を見ると、単元のねらいが必ず書いてあります。これは互いに関連した三つの資質•能力が一文で書かれています。それを、それぞれの資質•能力に分けてみます。
すると、何を大切にするべきかが明確になります。
そのねらいに沿って、1時間1時間の展開をどうするか、単元を通してどのように組み立てていくか、一枚の表に表します。

②授業の展開
はじめに、英語で先生の自己紹介。
「担任だからしなくてもいいでしょ」と思いがちですが、ここが大事。
自己紹介のあとに「先生が伝えたいことは分かったかな?」と尋ねます。
「何となくだけど、英語が分かった‼︎」という経験の積み重ねが、子どもたちの自信と意欲に繋がります。

そして、テキストを開きます。
と、言っても見るのは表紙と裏表紙。
「英語で言えそうなものはないかな?」と尋ねてみます。
rainbow、yellow、boy、girl、rabbit…子どもたちが知っている知識を総動員して、様々な英単語を口にします。
「みんな、たくさん英語を知ってるんだね‼︎」
ここで、ALTの出番です。
子どもたちが口にした言葉をALTが返すことで、正しい発音に触れることができます。

それから、Let's watch&Thinkへ。
指導書通りではなく、新しい表現の量にも気をつけて、展開を工夫します。
やり取りの様子を見せると、理解できた子もいれば、難しそうな顔をしている子も。
そこで、「先生だって、全部聞き取れる訳ではないんだよ。」
大切なのは、「相手が何を伝えたいのか考えながら聞くこと」です。
また、gestureに目を向けるのも大切です。

そしてchant。
聴く→みんなで→パートを分けて→自分の名前で
とバリエーションをもたせることで、楽しみながら繰り返し表現に慣れ親しむことができます。

最後に振り返り。
めあてと正対した振り返りをすることが大切です。
そのためには、やはりしっかりと教材研究をして、1時間の授業のねらいが何であるか、教師がしっかりともっていることが重要ですね。


(…もっと若い時に知りたかった‼︎)


6年生の授業開き

こちらは、めぐうみさんからの提案です。

外国語専科のめぐうみさん。
昨年、5年生で授業した子どもたちとの外国語が今年も始まります。
昨年度の6年生の振り返りの言葉から、「外国語を学ぶ意味」を考えさせます。
同じ学校の、同じ先生から学んだ人の言葉は、子どもたちにどのように聞こえるのでしょう。
「生きた言葉」「本物の思い」を、学年を跨いで紡いでいけるのは、専科教員だからこそできることだと思います。

そして、外国語の学びやコミュニケーションで大切にしたいことを確認します。
「教師側から提示するのではなく、子どもたちから出るといいよね」
「まず、実際にコミュニケーションをとらせてから気づかせると良いのでは?」
と、チーム外国語からアイデアがどんどん出てきます。
これが、チーム外国語定例会の素敵なところ‼︎
相談すると、みんなが一緒に考えてくれて、引き出しが充実してくるんです。

…と、ここで、中学年外国語活動と高学年外国語科の違いが話題になりました。
「態度面」を価値づけるのか、「内容」を価値づけるのか。
はっ、とさせられました。

改めて、外国語科の学びについて、私自身が考え、振り返る時間でした。
この授業開きを通して、「英語でこれが言えるようになるといいな」「英語でこんなことができたらいいな」と子どもたちも思えるのではないでしょうか。
先生の思いと子どもたちの思いが繋がる、そんな授業開きの提案でした。



今回は、2つの学年の授業開きをテーマにしました。
いかがでしたか?
私は、この定例会のあと、わくわくしながら授業を考えました。
(それまで頭を抱えていたのに‼︎不思議‼︎)
今年度も、素敵な英語の時間をみんなで作り上げていきましょう!

Let's enjoy English !


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?