【漫画】兄嫁と結婚します 32
大正時代の東京・上野を舞台にしたマンガを描いています。
植草侯爵家の那須別邸(農場)にて避暑。華枝と靖、梅太郎も同行。
婚前旅行
将棋
おそとごはん
【蛇足】アウトドアを全力で楽しむみなさん。侯爵は薪割りなどをしつついつもよりのんびり過ごし、華枝はやんちゃに野山を駆け回っています。表向きは娘たちの依頼により華枝が同行しているのですが、結婚後に生活をともにするための試用期間という面もあると思います。
侯爵は愛らしい娘たちと将棋を楽しんだり、子豚を見に行ったり、少し距離が縮まったようです。娘たちにとってはずっと「立派なお父様」「とても偉い方」だったのが、華枝の影響で穏やかな面を見せるようになったので(そんなこと言っても/してもお父様はお怒りになりませんの?! という発見)、話しやすくなったのでしょう。
人間にとって食べることはとても重要なことだと私は考えます(生命維持のためにも、社会的な意味でも)。
川魚の塩焼きにかぶりつく華枝は、お嬢様らしい上品な作法ではありませんが、外でも魚の塩焼きのような素朴な料理でも平気で食べる様子を見て、侯爵は安心したと思います。
侯爵家では、色んな背景や立場の人物(国内外の人物)から招待を受けることがあり、相手の作法にのっとり、相手の用意した食事を食べることが友好関係の表明になることもあります。
あと、睦子が病気で亡くなったこともあり、元気いっぱい、生命力に満ちた華枝を見ると安心するのだと思います。
侯爵が初登場の頃よりも穏やかな表情をするようになって、ああ一人で立派な家を背負うのがしんどかったのか、華枝のような力強い人がパートナーになってほっとしているのか、と描きながら気づきました。
華枝も無邪気な表情やお転婆な面をあまり隠さないようになりました。その方が描いていて面白いというのもありますが(笑)、プライベートではのびのび行動させてくれる侯爵に安心していると思います。華枝は決まりで締め付けるような相手は許せないでしょうし、我慢できず、自分が優位に立つために闘うと思います。
侯爵はその人が力を存分に発揮することが自分や家、社会のためになるのであれば、多少のことは目をつぶる方針です。ピッタリのパートナーでしたね!
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