まりじきゅ
MariNeetは自給自足の陰茎を愛撫していた。
程なくしてピンク色の小さな鬼頭の割れ目から種子が顔を出した。
色は自給自足のツイッターアイコンみたいな黄色、形は自給自足の口から抜かれた親知らずの歯に似ている。
「呪いかな?」
MariNeetは驚きとともに黄色の物体をすすり食した。程よい甘みと塩っ気のそれは紛れもなくコーンであった。
口淫を続けると小さくいきり立った陰茎からコーンが溢れ出てきた。
自給自足は陰茎を愛撫されるとコーンを生産する体質になったのだ。MariNeetは閃いた。
MariNeetは自給自足を複雑な装置に括り付けた。
自らの口淫を再現したオナホール、脂肪分たっぷりの給餌装置、絶頂時と排泄時に生産物を回収するためのバキューム装置、これらを適材適所に配置した。
MariNeetは目論見通り、コーンの大量生産に成功した。バキューム装置に目をやるとバターのような芳醇な香りのする液体に緑色の葉が混ざっていた。
MariNeetは閃いた。自給自足の体から生産される塩っ気のあるコーン、バター風味の液体、葉物野菜、これらを麺と組み合わせてみてはどうか。
MariNeetはラーメン店を開業した。すると芳醇な香りに引き寄せられた客が次々と訪れ、開店初日から客足は右肩上がりに上昇し続けた。コーンは増し増しまで追加料金なしでトッピングできる。
このラーメン店『まりじきゅ』はレモネード専門店に近い場所で営業しているという。