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御霊前への旅



闘病中だった伯母が亡くなり、葬儀へ参列するために東京へ向かいました。

旅客機を利用したことがなく、チケットの取り方なども分からずてんやわんや。
インターネットという文明の利器のお陰で、何とか搭乗できました。


飛行機って結構揺れるんだな、という印象。
まぁ、墜ちたら墜ちたときですね。


羽田空港に到着。
どういう構造をしているのか、広すぎて訳が分からない。


行き交う人波、ぼーっと一日中眺めていられそうです。
それぞれに旅の理由と目的地があるのでしょうね。


大寒波の影響で欠航や遅れが出たため、羽田空港周辺のホテルはほぼ満室。
近隣を探して、唯一空いていた喫煙可の部屋が天王洲アイルでした。

私にとって、こんなことがないと一生訪れないような場所です。


幼いころから可愛がってくれた伯母。
葬儀後の会席、人数が足らない気がする、快活で賑やかだった彼女の姿を探してしまう。
目を閉じればまだ、亡き伯母の笑い声が聞こえてくる。

伯母の一家は私にとって理想の家族でした、それは伯父やいとこの人間性も大きく関わっています。
自分にはこんな素敵な親戚がいるということが誇りで、特に思春期は心の支えでした。

一度もお見舞い出来なかったことを悔いています。
コロナ禍の影響もあるのですが、それだけとも言えない。
私は自分のことで精一杯で、自分のことしか考えていなかった。

赦してください、おばちゃん。

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