52期セクション・チューター紹介 : 国家安全保障
大学の垣根を超えて学生たちが議論を交わし、100日間で国際関係論についての共同論文を執筆する学術団体、十大学合同セミナー。
国家安全保障
安全保障は一般的に「誰が(主体)・何を(価値)・どのように (手段)・誰と(協力者)守るのか」を検討する概念であり、それは「国家が自国を軍事力によって守る」という国家中心の議論 が大半を占めてきました。しかし、その国家という主体も破綻国家やハマスなどの国際社会から国家として承認されていない組 織などが存在し、国家そのものが多様化しています。さらに国家間戦争であるウクライナ戦争は、安全保障分野は「分断」が 生まれやすい領域であることを再認識させました。そのような状 況にある今日において、国家安全保障を見直すことは不可欠です。加えて、現代の安全保障を考え るには国家だけではなく、安全保障分野に影響を及ぼす非国家主体についても検討する必要があり ます。国連の安全保障理事会における集団的安全保障の機能不全、ウクライナ戦争での民間軍事会 社の介入やNATOの動き、各条約締約におけるNGOの活動、テロ組織など国家安全保障分野に多 様なアクターが影響を及ぼし、問題を複雑化させています。 多様なアクターの動きをふまえ、国家安全保障分野における「分断」について定義し、その原因や影 響などについて論じてほしいです。
チューター紹介
＜十大学合同セミナー 公式HP＞
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