そしてシャンクスは空を飛ぶ

ワンピースの最新映画はちゃんと漫画を読んでから見た方がいい。
非常に当たり前の結論に至ったことを報告いたします。

ワンピースという漫画をご存知でしょうか。
おそらく世界でもっとも有名なコンテンツの一つなので、知らないとしたら逆に誇るべきことだと思います。そのまま強く生きてください。
ヤンキーからニートまで等しく人気な恐ろしい作品です。

 しかし、ポリコレ先輩に気を使うことが常態化したコンテンツ業界において、トップを走りつつも、おっぱいを極大化させウエストが腕くらい細い、おそらく自立歩行も難しいのではないかというキャラクターを描くという、およそ前時代的な性癖を前面に押し出す尖った作品である一面もあります。
僕調べではヤンキーは全員おっぱい好きなので、たぶんそこが琴線に触れたのでしょう。

僕も例に漏れずワンピースは好きですし、読んだことはあるのですが、なんやかんやあって途中までしか読んでいないのです。具体的に言うと、CP9と戦っているあたりまでしか知らないです。たぶん今はCP25くらいと戦ってるんじゃないでしょうか。
とはいえ前述のようにクソデカコンテンツなのでTwitterでその後のネタバレを少し知っていたりはします。エースが死んだことや、シャボン玉シティで再会すること、帝京平成大学の就職率や国家資格合格率が非常に高いことももちろん知ってます。

この作品はアニメとしてもすごく人気で、昨年公開された映画はバカ売れしたようで、紅白にもその主題歌が起用されるくらいです。
しかし、この映画は当たり前のことながら最新のストーリーにはなるので、ある程度漫画とかを読んでいることが前提になっているようでした。
そんな状況が僕の反骨精神をチクリと刺激してくれました。

ほーん、全然知らないけど、見てやろうじゃねえか。

視聴を開始して最初に驚いたこと。
ルフィってこんなに怖かったっけ。
なんというか、とてもサイコパスというか。笑っているんだけど笑っていない。人の目を見ているんだけど、見ていない。受け答えの全てが少しズレてる。
常識が通用しないキャラなのは昔からだったけど、それ以上に感情を感じさせない怖さがありました。
あと普通にライブ中にステージに上がるのは100:0でルフィが悪い。
おそらく僕の知らない60巻くらいの間になにかとてつもない心情の変化があったのかなと推察。

そして、ずっと横にいる骸骨とか、仲良さそうにしてる人たちとかの名前がわからない。おい!とか、お前!とか、確かにリアルな描写だし、名前呼びすぎるのも違和感だけど本当に分からない。バイト初日の気持ち。
名前を呼ぶのは大事です。
思わず大事なことを気付かされます。この気持ちがワンピースだったんですね。

僕がしっかり読んでる中で激強敵キャラだったルッチさんの登場は普通に嬉しかったです。
かつて普通に職務を全うしてるだけなのに、怖い海賊にボコボコにされた中間管理職ルッチさんが再び偉そうにしててほんとに良かった。
けどなんか結局、偉そうなおじさん達のZOOM会議の管理役やってて、「ミュートにできません!!」って言ってるのリアル機械に弱い課長で可愛かったです。

そしてなんといってもこの映画の見どころはシャンクスですね。
お魚さんに腕を食べられた元祖麦わらおじさんですが、ちゃんとかっこいい。というかすごい強いんですね。
ルフィとかがなんかすごそうな技使っている一方で、普通に剣一本で戦ってて、ちゃんと強キャラ感あって良かった。
そして後半慣れてきちゃったけど、ふと冷静になるとシャンクスがギュンギュンに空飛んでてフフッてなりました。ややドラゴンボール化してきているのを感じます。
あとはちゃんと娘を認知してて偉かったです。娘を男手一つで育てていく、ほのぼの番外編とか読んでみたいです。まあ元々腕は一つしかないんですけどね。(激ウマワンピースギャグ)

つまりまとめると、なんか色々熱くて面白かったのですが、たぶん普通に話とかキャラクターを知っていればもっと面白かった、はず。
次の映画までにはCP14くらいまではちゃんと読んでいたいです。
鬼滅の刃、最高!

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