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金剛峯寺

今日は初めてのお休み。金剛峯寺へ観光に行ってみよう。

道中もほとんどお寺で、閉ざされた修行の場に来たんだと実感します。

行き交う人は海外の方ばかり。高野山は海外の方に人気なのね〜と、最初は暢気に考えていました。ですが、金剛峯寺に到着するまで日本人とすれ違わなかったのでちょっと不安になってきました。

悩みがあるのは日本人で私だけなのか、、、。私は我慢を知らないのか、、、。帰ったら皆んなに高野山に来た理由を聞いてみよう。

そんなこんな考えつつ順路に沿って歩いて行く。

掃除の行き届いた廊下の端を歩きながら、派遣先の奥様に教えて頂いたお寺のマナーを実践し、実践している自分に満足し、いい気分になりながら、どこが目的地点かも分からず進んでいきます。

廊下を歩いて行くと広間があり行き止まりです。皆さん入り口でお茶を頂いて中に入って行きます。そこに何かある訳ではなかったので、ぐるっと回って帰ろうかと思っていると「法話いかがですか?」とお坊さんから声をかけられました。

派遣先のお寺ではお坊さんとの会話を禁止されているので、いらっしゃるのは見えてたけど景色のように見ていたので結構驚きました。

「どんな話がいいのか?」聞かれ、そんなオーダーメイドの法話をして下さるのかと、また驚き。

「何でも聞いていいですよ」と言って下さっているのに本当に困っている事がすぐに出て来ません。すぐに出てきた事と言えば、職場の愚痴です。愚痴を話しているとお坊さんが上手くまとめて下さり【どうしても一緒に仕事をしないといけない人と上手くやって行く】と言う人間関係のお話しをして下さいました。

お坊さんの熊野古道での出来事や、僧侶になるための修行のお話しを聞くと、今私が修行と言っている事は大した事が無いように思えてきます。熊野古道は私も歩いている最中なので、お坊さんが感じた事を聞くのは楽しかったです。

お話し上手で、お話しの中にどんどん引き込まれていきます。すると、私の心の奥に仕舞ってあった【どうしたらいいのか分からない事】が口から出て来たのです。

金剛峯寺で法話を聞けて、何とか派遣期間を無事に終える事が出来ましたが、こう言った何かしらの教えを知る機会に恵まれないと、不安や不満が大きくなりますね。

次の日もお休みだったのでまた行きたくなりましたが、伝説が残るので遠慮しました。



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