クラウドファンディングを使った資金調達って?
こんにちは。最近、企業の方から「クラウドファンディングやろうと思うんだけど、何がよい?」と質問をを頂く事が増えてきたので、ちょっとかいてみたいと思います。「購入型」「貸付型(ソシャレン)」「株式型(ECF)」というお金の出し手側の目線ではなく、企業側の目線で書いてみたいと思います。なので「寄付型」は今回は割愛しますね。
さて企業目線とは・・。とはいっても、基本的なところを書きますので、詳細な話は・・ご容赦下さい。
まずはクラファンの分類を確認
今回は上記のように「購入型」「貸付型」「株式型」に分類しました。表に記載してあるのは、ユーザー(投資家)目線で見たときの説明文章です。
企業側でみるとどうか。いずれもお金を払って頂くことになりますが、企業側からみても、当たり前ですが投資期間と同じ時間軸で、お金の運用を考えないといけません。それぞれ見ていきましょう。
購入型を使うと企業はどうなる?
「購入型」とは不特定多数のユーザーがプロジェクトを応援してくれて、お金を払ってくれます。例としては「新しいプロダクトを発明したから、欲しい人ぜひ応援してね!」といったものですね。
まさしく受注販売です。これ「売掛金」ともいえますね。これを繰り返していくと回転率がめちゃくちゃよくなってきます。また会社側としては、需要を掴めますので、PMFできたとも言えてしまいます。もっとも、斬新でなくなってしまうと、ちゃんと製造して売ろうねという事になりますが。
PMF前のプロダクトなどは、大きな設備投資を避けられますので、本当にありがたい仕組みですね。
貸付型を使うと企業はどうなる?
これは分かりやすいですね。「借入」になります。短期か長期化はその都度変わってきます。企業側からみると、銀行などの金融機関と同様な資金の借り入れ先となるのでありがたいです。また資金使途についても、他と比較すると自由度が高いですね。
ただ国内でみると現在は金利低く、投資家目線でみるとリターンが小さくなってしまいます。なので、貸付先が海外であったり不動産(仕組みはまた違うのですがイメージとして)のように、ある程度高いリターンが見込める貸付先が多い様です。
銀行に預けたお金も、運用されて利子がついてますよね。どのように使われているなんて、全然普段は気にしないと思います。それが、貸し先が見えるというのは投資家目線だと面白いと思います。
株式型を使うと企業はどうなる?
株や新株予約権を新たに発行する必要があります。増資ですね。未公開企業が利用します。既に上場している会社ではできません。既に上場している会社は、子会社を設立して、その子会社で株式型を使うというのがよいでしょう。
投資家はスタートアップが成長していく過程を共に歩む、そしてリスクも大きい分IPOやM&Aといった大きいリターンを期待しています。上述した上場企業の子会社は、親会社の資本も入りますのでリスクはだいぶ減ります。そうするとそれに見合ったリターン設定になるので、親会社による子会社吸収などの出口戦略も立てやすいかもしれません。その事業がいけるとおもったら、子会社設立の際に「株式型」を利用するのは面白いかも!
「ファン投資家」は投資するだけでなく、事業も応援してくれます!
最後に
本当にさわりだけでした、書かせて頂きました。
購入型は売掛金、貸付型は借入、株式型は増資、ですね。こうやってお金がどのような旅をして戻ってくるのか、明らかにすると面白いですよね。
読んでいただいてありがとうございました。