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私の持ち分ってどれくらい?

こんにちは。

本日はベンチャーファイナンスの「希釈」について書きたいと思います。

ベンチャーの企業価値をざっくりと、「株価×発行済み株式数」で把握するやり方は、ベンチャーに興味がある方であればご存じであると思います。ユニコーンランキングなんかは、まさしくこれです。

しかし、起業を考えられている皆さんとお話しているときに、必ず話題になるのが、創業者の持ち分です。ここ抑えておかないと、投資してくれるからと増資を繰り返すと、あっという間に「希釈」してしまいます。

このあたりを、超シンプルに書いてみました!これから、

・増資していくと「株価」「資本金」「企業価値」「割合」がどうなる?

を説明していきたいと思います。

増資していくと「株価」「資本金」「企業価値」「割合」がどうなるか?

順を追って説明していきますね。ここでは持ち分比率にフォーカスしていきたいと思います。「えー、そのタイミングで分割しないよ」みたいなツッコミは一旦なしにして頂けますと。それでは、始めます。

「創業時」

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Aさんが1株で会社を立ち上げたとします。

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この状況を言葉で表すと以下の通り。

・Aさんは1株を100円で出資
・総発行数株数1株のうち1株を持っているので100%を保有
・資本金は100円ずつ出している人が1人なので、1人×100円=100円
・企業価値は株価×発行済み株式数なので、1株×100円=100円

「シリーズA」

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簡単でしたね。そうしましたら、創業後にエンジェル投資家の登場です。そのまま意気投合して、共同創業者になることになりました。シリーズAとしましょう。100円だしてくれるそうです。

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・総発行数株数2株のうち1株を持っているので50%を保有
・資本金は100円追加してもらったので、100円+100円=200円
・企業価値は株価×発行済み株式数なので、2株×100円=200円

「シリーズB」

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さあ、出資してもらい、創業の仲間が参加してくれました。頑張りましょう。次は「シリーズB」に突入です。新技術を発見して、共同創業者のBさんが連れてきた新たな投資家Cが登場しました。出資してくれるそうです。今回は新技術も発見したのでバリューアップ。株価を上げて増資します。

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・Aさんは1株を100円で買っており、株価が2倍の200円になった
・総発行数株数3株のうち1株を持っているので33%を保有
・資本金は200円追加してもらったので、200円+200円=400円
・企業価値は株価×発行済み株式数なので3株×200円=600円

「シリーズC」

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さて、ついに新技術の量産の目途が立ちました。これでマーケットシェアを拡大していきましょう。多くの投資家の賛同を得ることができました。またまたBさんがD、Eの株主を連れてきてくれました。

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・Aさんは1株を100円で買っており、株価が2倍のさらに2倍で400円になった。そして400円の株は2つに分割されて200円の株価になった。
・総発行数株数8株のうち2株を持っているので25%を保有。
・資本金は2人×200円=400円追加してもらったので、400円+400円=800円
・,企業価値は株価×発行済み株式数なので8株×200円=1,600円


東証

ついに、IPOが射程範囲です。Aさんは頑張ります。頑張ります。業績も伸びてきました。頑張り屋さんのAさんは昼夜問わず、未来のために働きつづけました。が、翌年の株主総会、思わぬことがおきました。

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Bさんが他の株主と結託して、Aさんを取締役から解任してしまったのです。

何が問題だったのでしょうか。

この時点でAさんは持ち分が25%でした。もし50%以上保有していたなら、阻止することが可能だったわけです。

議決権の保有割合と株主の権利は、こちらの図表1を参考に。大和総研さんのレポートです。

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最後は極端な例をだしました。創業者は過半数もっていなければならないという事を言いたかったわけではありません。ただ株主構成は重要です。

①事業計画をたてて

②各ラウンドでどの程度調達していくか。

③株主はどのように構成していくか。

各ラウンドでどれくらいの割合を持ちたいのかというイメージは最低限必要かと思います。そのためには、この希釈のメカニズムは頭に入れておく必要があると思います。

最後までお読み頂いてありがとうございます~。



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