コロナウイルスの世界で生きる 村上龍『ヒュウガ・ウイルス』を読みながら
「全世界でヒュウガ・ウイルスが猛威を振るうそうです、
いずれニューヨークにも被害が及ぶのでしょうか。
わたしはこれから、圧倒的な危機感を
エネルギーに変える作業を日常的にしてきたか、
を試されることになります。自信は全くありません、
多くの人が試されるのでしょう。」物語のラストでヒュウガ・ウイルスに感染したアメリカ人ジャーナリスト、キャサリン・コウリーはこう呟く。
「圧倒的な危機感」小説ではなく、現実にコロナウイルスが全世界で猛威を振るっている。テレビは毎日ヒステリックに