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初めて読んだ育児書『子どもを信じること』が凄すぎて他の育児書もう読む必要ないんじゃないかと思ったはなし

長男が生まれてからもうすぐ4年。その間、何回も読み返して今後も読むことになるだろうと思ってる本がこの『子どもを信じること』田中茂樹 著だ。

子持ちではない時に読んでみて納得感があったこの本

この本との出会いは、6年程前。2人の子持ちの母でもある会社の同僚が教えてくれたことにはじまる。「いま、読んでいる育児書、すごくいいこと書いてあるけど本当に難しいって感じる本なんだよね」と言っていたのだ。彼女は仕事もはやくその結果も完璧。人柄も素晴らしい。そんな彼女が読んでる育児書で難しいと感じる本とはどんなものなんだろう、と当時結婚もしてなく子供もいなかった私はとても興味を惹かれた。そして、Kindleでポチってみたのだ。

読んでみてびっくりした。「この本、すごい」と目から鱗が落ちる箇所がたくさんありながら読み終えた。ベストセラー本『嫌われる勇気』を読んだ時と同じような腑に落ちる感があり、本質的な部分でこの2つの本は通ずるものがあるなぁと思った。

子どもに小言を言わず優しく接する

この本の何が衝撃だったのか。それはこの本が徹底的に、子どもに小言を言わずに優しく接することの大事さが書かれているのだ。
子どもに小言を言わずに優しくするなんて、甘やかされてダメな人間になってしまうんじゃないか?と思うだろう。私もこの本を読むまでそう思っていた。この本を読み進めると、自分の考えが間違っていたことに気付かされた。いかに小言を言うことや、親の期待を押し付けることが有害であるか、そして、愛情を持って接することの大切さが著者の臨床や子育ての経験から知ることができるのだ。ちなみに、「優しく接する」のと「褒めて育てる」ということは全然違うのでこの本を読んでもらいたい。

共感するエピソードは数多いのだが、私がハッと気付かされたのは、著者が家では「くつろぐ」ということを目標としているという話。著者の高校生の息子がテレビばっかりみてて、「勉強したらいいよ」と小言を言いたくもなるけど、親として葛藤をしながらもぐっと我慢するという話があった。この著者は自分だったらどうかと置き換えて、「もっと働けば給料が増えるよ」とか「論文でも書いたら出世できるよ」といったとを言われればいくらそれが正論だとしてもうんざりしてしまう、子供だって一緒だと考えてるそう。私も自分が子供の頃、勉強しろと言われたときはうんざりしたこと、そして言われたからといって全く効果がなかったなということを思い出した。また家でリラックスして家族で好きな音楽を聞いて楽しい時間を過ごしてた時は、心底楽しいなといった記憶も蘇ってきた。そして、著者と同じように自分が今、人から小言を言われたら、心底うざったいし子供だって同じだなと共感することができた。
そして、将来子供ができたらこの本で語られてることを心がけよう!と心に誓ったのだった。

育児書のバイブル

なんで子供に対して小言を言わず優しく接することが重要なのか。勉強してくれようになるから?片付けが出来るようになるから?そういった親が期待することを子供ができるようになってくれるから、と期待している人こそぜひ読んでもらいたい。その期待は見事に裏切られることになるだろう。

私がこの本から学んだのは、子供を1人の人間として尊重し、愛情を持って接することがいかに大事かということ。また、子供だから、大人よりも経験がないからできないことも多いけど、物の感じ方は大人となんら変わりはなく、大人と子供の間に優越なんてない、ということだ。

子を育ててみてこの本の内容を実行することの難しさを痛感

そして実際に子供を育ててみて小言を言わないで愛情を持って育てることの難しさを痛感している。またその一方で、ぐっと我慢して小言を言わないで見守りながら接すると、子供が本当に楽しそうに生き生きとしているなぁと感じる場面にも出くわす。小言ばかり言ってったり怒ってしまったなと反省するときはこの本のことを思い出したり、読み返したりするようにしている。

子どもに対して怒ったり小言を言ってしまい後悔している、ママ、パパにはぜひ読んでもらいたい一冊だ。

ちなみにこの著者の『子どもが幸せになることば』という本もおすすめなので子育て中の人は手にとってみて欲しい。


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