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10/30(火)セブンティーン・アワーズ・イン・ベッド

この日記を書いているのは翌日の10/31の朝。その日のうちに書くべきだった日記が翌日に繰り越してしまうのはこれで2度目だ。
 前回はたしか配信の準備に手間取り、日記を書く間もなく配信を始めてそのまま翌朝になってしまったという流れだったと思うけれど、今回は違う。

17時間半寝てしまった

自分で書くのも恥ずかしい話だけれど、30日の昼食後に軽い眠気を覚えた僕は、夕方くらいまでを目途に少し仮眠をとることにしたのだ。念のため目覚ましを4時間後にセットして、凛ちゃんと共に布団にもぐりこんだ。ここまでは順調だった。
 ふと目が覚めるとカーテンの隙間からすこし赤みがかかった光が差し込んできていた。ぼんやりした頭で「そろそろ夕方か。日が沈むまでには起きないとな」などと考えていると、一緒に寝ていたはずの凛ちゃんが何やら騒がしい。
 やたらと音を立てて部屋を走り回り、僕の顔の横までやってきて鳴いている。僕の頬に手を当てたかと思うと、鳴きながらゆっくりと爪を出し入れして起こそうとしてくる。目を閉じたままそんな凛ちゃんの一連の動きを感じていると、どうやらこれは凛ちゃんが「ご飯とお水無くなってんねんけど!どうすんの!ねえどうすんの!」と僕に訴えているのだと気が付いた。ちなみに凛ちゃんは京都出身のねこなので話す時は関西弁だ。
 最初、そんな凛ちゃんの訴えを僕は「そんなハズないやろ」と同じく関西弁で聞き流していた。いつも布団に入る前に凛ちゃんのご飯とお水の残量は確認しているし、ましてや今回はまだ眠り始めて3~4時間といったところである。以上の理由から総合的に判断し、これは凛ちゃんが僕の耳目を集めるために行っている狂言騒乱であると結論付け、僕は再び布団に潜り込んだのだった。
 そんなイソップ物語の村人的判断を下してからも、凛ちゃんの執拗な攻撃は収まる様子が無かった。ついに根負けした僕はのそのそとした動きで布団の中を探り、腰のあたりで見つけたiPhoneのホームボタンを押した。

6:28

その数字の羅列を目にし、僕は愚かにも「ほらやっぱりまだ6時やん!」と脊椎反射的に凛ちゃんを睨みつけてしまった。
 しかし何かがおかしい。最初に目を覚ました時には思い至らなかった、部屋の明るさが気になり始めた。
 えーと、今は10月の終わりくらいで、10月の終わりくらいというのは季節で言うと冬で、冬は日が短くなるから、最近は夕方の6時だともう真っ暗なはずで・・・と、壊れかけのロボットのような思考回路であたりの状況を分析し、再びiPhoneに目をやって気が付いた。iPhoneの時計表示は24時間表示にしていたはずで・・・ということは、今は・・・あぁ・・・。

幸いにも(?)無職のひきこもりなので、17時間半寝てしまっても仕事に遅刻したわけではないし、誰かと会う約束をすっぽかしたわけでもない。
 しかしそれでも残念だったのは、ここ数日の間わりと規則正しく睡眠をとれていたからだった。
 こうしてネットで活動を再開するまでの3か月は、毎日限界まで起きていて、もう耐えられないとなったところで就寝、そして目覚ましをかけることもなく目が覚めるまで眠り続けるという生活だった。
 そんな生活を少しずつ修正してきていただけに、今回の超長時間睡眠には自分の事とはいえ驚いてしまった。例えば「昨日初めてフルマラソンを走りきりました!」とか、「パリ-ダカール・ラリーに出場していて昨日帰国したところでした!」とかいう理由があれば17時間だろうが22時間だろうが寝てしまっても無理はないと思うのだけれど、僕の場合特にそんな理由もなくこんな長時間眠ってしまった。

最近順調だった生活

そもそも17時間半寝る前の僕は調子が良かったのだ。ここからはこれを書いている10/31の朝から遡ること24時間、10/30(火)の朝の僕の様子だ。

きちんと朝に目を覚ましたのは良かったが、僕にはひとつ残念なことがあった。土曜日の夜にあれだけ大量に作ったシチューが、昨日の夜で無くなってしまっていたのだ。1日3食を全てそのシチューでまかなっていたのでよく考えれば無理もないのだが、あまりに早い完食であった。
 再びインスタント麺生活に戻ることは避けたいので、僕は朝から自炊を行うことに決めた。シチューのために買った食材が余っていたので、それを利用して今度はスープを作ることにしたのだ。使うのはダイコン、ニンジン、タマネギ、ベーコン、鶏モモ肉、そして備蓄していたトマト缶だ。
 適当に切った材料をオリーブオイルで炒め、塩コショウで味をつける。弱火にして水分が出てきたらトマト缶を加え煮込む。その後、水とコンソメの素を加えてさらに煮込んでいき、最後に溶き卵を流し込んで完成。
 朝から1時間ほどかけてこの「根菜とトマトの具だくさんコンソメスープ」を完成させ僕はとても満足していた。これでまた何日かは栄養豊富な食事ができるし、きちんと自炊をする習慣がつけば、生活はより安定していくだろう。

僕が17時間半に及ぶ超長時間睡眠に陥ってしまったのは、この約4時間後の出来事だ。希望に満ちあふれた朝から突然の転落であった。

原因は今もって不明だが、17時間半の睡眠ののち目覚めたのが朝の6時半であったのは不幸中の幸いだった。なんとか今夜までの間しっかり活動をして、夜に眠くなるようにしなければならない。
 実は、3か月前に精神科の病院でもらった睡眠導入剤が今も残っている。
飲んでしまうとこれもやはり寝すぎてしまうので今までなるべく飲まないようにしてきたのだけれど、もし今夜眠れなかった時は生活リズムを整えるために飲んでみるのもアリかもしれない。それでまた17時間半寝てしまったら笑い話にもならないけれど、とにかく予想外の長時間睡眠をとってしまったことで今朝は慌ててしまったし、何とか修正していきたい。

とりあえずこうして日記は書いたので、続いてはランサーズタスクでいくつか仕事をこなしていきたいと思う。その後は、久しぶりに天気が良さそうなので外に出てみるのもいいかもしれない。
 それと、おそらく現在ふてくされているであろう凛ちゃんが布団から出てきたら、疑ったことをきちんと謝罪しなければならないなと思う。これも大事な今日の予定の一つだ。

こんな生活なのでサポートして頂けると少額でもとても大きな助けになります。もしこのノートを気に入っていただけたら、ぜひよろしくお願いします。羊肉