見出し画像

49歳TOEIC400点台のおじさんが50歳で845点獲得するまでの記録

TOEICスコア400点台、49歳で英語学習のやり直しをはじめたおじさんが、50歳でTOEICスコア845を獲得するために実践した、スマホやタブレットを主に使う学習方法や、学習時間の目安、役に立った教材などについて紹介します。

画像9

いろいろと教えてくださった先達の方々に感謝しつつ、これから英語学習をされる方、1年以内にTOEICスコア800獲得を目指す方へ少しでも参考なればと思い、まとめてみました。

なぜ、49歳で英語学習をはじめようと思ったのか?

日本において、英語のスキルを身につけることは、公私ともにさまざまな機会を得ることにつながると感じていました。友達や取引先が増え、ビジネスチャンスも広がるのでは……と。

そこで私は、ゲームやSNSなどで暇つぶしする代わりに英語学習をすれば、仕事に活かせるかもしれないし、受験をひかえた自分の子どもたちにいい影響を与えられるのではないかと思ったのです。

学習開始当時49歳で、「一年後にはTOEIC L&R スコア800を獲得したいなあ」という漠然とした目標は抱いていたものの、あまり気負わずに学習をはじめました。

じつは四半世紀前にTOEICを1回だけ受験していました

そもそもなんでTOEICを選んだの? という話をしています。日本のビジネスにおいては少なからず就職や昇進の物差しとなっていて、スコア800以上は(なんとなく)一目置かれると思ったからです。

その昔、はっきり覚えていないのですが、1993年〜1995年ごろに1回だけ受験しています。そのときはスコアもふるわず、英語学習の楽しみも見出せず、まったく継続しませんでした。

技術の進歩により、英語学習はスマホですぐにできるようになりました

私はIT関連コンテンツの編集者やライターのお仕事もしているので、IT機器やサービスはまあまあ使いこなしているほうではないでしょうか。

スマホで使えるITサービスが続々と登場して、いろんなことが手軽にできるようになっていますね。英語学習もそのひとつなんです。

四半世紀前に面倒だからとまったくしなかった英語学習も、スマホアプリを活用することですぐハマってしまいました。みなさんにおすすめです。

TOEIC初心者の方が、テストの出題傾向に親しむための無料アプリ

TOEIC presents English Upgraderは、TOEICをこれから受験しようとする初心者の方に強く推奨したいアプリです。私はこのアプリでTOEIC特有の世界に入門することができました。このアプリによって、よく出題される語句やシーンに楽しく触れることができるでしょう。

このアプリでは60の会話やナレーション、インタビューなどのエピソードが配信されています。一日に1エピソードを学習するペースなら2ヶ月後にはすべて学び終わります。日本語による解説もあるので、初心者の方も安心です。

アプリ「abceed」を使って、朝から晩まで、暇さえあればTOEIC学習

英語学習アプリもいろいろありますが、私はTOEIC学習に特化している「abceedというアプリを選びました。月額1000円程度と、自分にとってはリーズナブルな利用料、紙の参考書よりも価格が安い電子版の提供、そして継続しやすさが選択理由です。

ほかのアプリも同様な機能はあると思いますが、このアプリではこれまでの学習の記録をすぐ確認できます。すると、「明日はもっとやるぞ」というやる気がわいてきます

アプリ自体が進化して機能やサービスが追加されるので、開発の方に学習を応援していただいている感覚になります。私の英語学習が1年半続いてきたのは間違いなくこのアプリのおかげです。これからもどんどんメジャーなTOEIC教材に対応してほしいと願っています。

TOEIC400点代の人が1年以内に800獲得するために必要な学習時間は?

一年でTOEIC L&R スコア800を獲得するには、毎日何時間学習する必要があるのでしょうか? という疑問を抱いて調べてみました。

まあもちろん習得までの時間は、その人のこれまでの学習内容や生活環境によって変わるでしょう。私の場合は、1日に学習する時間の目標を150分として、これを必ず上回るように毎日時間をみつけて学習しています

年間の目標はだいたい1000時間です。おそらく若い人ならもっと短い学習時間で高いスコアを狙えるのではないでしょうか。

TOEIC初心者は、まず「銀・金のフレーズ」で頻出語句をマスター

TOEIC試験によく出てくる単語・熟語・言い回しはある程度決まっています。これらの語彙を身に付けることが、TOEIC学習の基本となります。

2018年9月に学習を開始したものの、25年前と同様にわからない言葉が多かったので、ベストセラーのボキャブラリーブックTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズなどの電子版をアプリ内課金で購入し、4択クイズ形式で解きまくって覚えていきました。

学習開始から2ヶ月半が過ぎ、2018年11月の公開テストに挑戦します。25年ぶりに受けたTOEICスコアは530でした。

画像1

まあさすがに2ヶ月ちょっとの学習ではあまりいい点は獲れませんね。

TOEIC初心者の方におすすめしたい、リーディング対策向け参考書

テストによく出る語句を身につけると、問題が解きやすくなってきます。そうはいっても私は、文法や長文読解のスキルが必要なリーディングパートは大の苦手です。

そこで、暇な時間にアプリでどんどん問題を解き、生活時間の空きスロットに学習を組み込むようにしていきました。この記事では、学習初期から現在まで繰り返し学習しているリーディング教材を紹介しています。

次の受験は2019年1月。学習開始から4ヶ月で695と、スコアがぐーんと伸びました

画像2

語彙力が少しつき、問題形式に少し慣れてきた結果ですね。こうなるとやる気もぐんぐん伸びてきます。学習時間も増えていきました。

勉強会でTOEIC学習者と知り合い、テスト対策などコツを聞く

私は当初TOEICのための英語学習はひとりでスマホで行なってきました。TOEIC満点の達人たちの著書を読みながらとはいえ、スクールに通ってるわけでもないので正しい学習方法が身についているか心配です。そこで、2019年の1月ごろ、同じくTOEICを学習する人たちの勉強会に参加したのです。

参加後は、上級者の方から受験や学習のコツをいろいろと教わりました。ほんとうに助かっています。

TOEICや英会話などの勉強会は、ネット検索で探すと、最近ではオンライン上でも行われていることがわかります。参加して同じ志の方とお知り合いになってみるといいでしょう。

恐れ多くも「TOEICer」と呼ばれる人たちが集まるイベントに参加してみた

2019年1月にTOEICスコア695となり、毎日学習を続けるなか、TOEIC満点獲得の指導者・著名人たちによる参考書の発売記念イベントが開催されるとのことで、参加しました。

なんとイベント来場者の平均スコアは860。そこで登壇者たちから「TOEICer」の定義を聞き、「すごい人たちだ」と少し驚きました。場違いな身分ながらもたくさんの気づきを得られたイベントでした。

その後受験した2019年3月のスコアは745でした。スコアが伸びるので楽しくなっています。でも依然としてリーディングは思ったスコアが取れません。

画像3

音読の重要性を気付かされ、語彙教材「金のセンテンス」の音声で毎日訓練

上級者の方からのアドバイスには必ず音読があります。一人アプリ学習の私はそれに気がつかなかったのですが、アドバイスしていただいたので、やってみることにしました。

朝日新聞出版の特急シリーズ『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(金のフレーズ)のTEX加藤先生による続編金のセンテンスを使った音読訓練を習慣にしたのです。

この「金のセンテンス」で学習した記録を見ると、77時間となっていました。リスニング、リーディングともに力がついてきた気がしました。

その後、2019年5月の公開テスト受験結果は775でした。

画像4

目標の800を射程圏内に捉えたつもりだったのですが……。

800獲得期限まで残り2ヶ月でついにスコアダウン……焦った私の学習は?

2019年5月に775と、右肩上がりで伸びてきたスコアにも陰りが見えてきます。2019年7月の公開テストは、すべての問題を時間内に解いたつもりが、まさかのスコアダウン。がっくりですね。

画像5

音読訓練の影響か、リスニングは伸びたもののリーディングが大きくダウンしていました……。次の試験は、学習開始からおよそ1年後の2019年9月。私は9月の試験に向け、毎日リーディングセクションの模試1セット100問を解く「一日一模試」キャンペーンを開始したのです。

以下の記事では、2019年7月から9月の受験までの80日間に毎日1セット解いた模試問題集35セット(それぞれ2〜3回解きました)を紹介しています。

1年というタイムリミットがあったのでなんとかやりきったのですが、さすがに毎日100問はきつかったですね……。こうして臨んだ2019年9月の公開テストは、リスニングセクションでたいへんなアクシデントに見舞われたものの、820点を獲得! 当初の目標である1年程度で800獲得をなんとなく達成したのでした。

画像6

ちなみにTOEIC L&Rスコア820を獲得するまでの1年間の学習時間をアプリのログで見ると、66842分と、およそ1114時間となっていました。こうやって記録をすぐ振り返ることができるのもアプリ学習のいいところですね。

画像10

グラフを見ると、序盤はあまり時間を割いておらず、学習開始から4~5ヶ月後から学習時間が増えていることがわかります。

と、自分の学習を振り返って、TOIECスコア800を獲得するために重要だったことを挙げます。これをやれば800を超えられるはずです!

・よく出る単語や熟語を覚える
・音読でフレーズごと語句を覚える
・問題をたくさん解いてさまざまなパターンを知る
・模試問題を何度も一気に解いて本試験のリズムを体に叩き込む
・学習仲間をつくって情報交換する

TOEIC L&R 800を超えると、世界が少し変わった。そして新たな学習フェーズへ

私はTOEICスコア800超えたあと、すぐに人に言いたくなってしまいました。SNSで友達や知り合いに知らせると、皆さんから驚きの声が!

そしてなんと知り合い経由で英語を使うお仕事がさっそく舞い込んできたのです。その後もTOEICスコアを提示してお仕事を得ることができています。

日本において英語のスキルアップが収入増につながるというのは本当でした。編集やライター、コンテンツ作りの実績に英語のスキルが加わったことで、担当できる案件の幅が広がったということでしょうか。

私にとって、TOEIC L&Rスコア800はひとつの大きな目標でした。正直いいまして、獲得したら少々燃え尽きた感があり、その後学習を怠けてしまいました。

そして臨んだ2019年11月の試験では840と、案の定リーディングは全く進化がありません。リスニングはアップしていますが、9月の試験でアクシデントがなければもっといいスコアが取れていたかもしれないと思うとちょっと複雑な気分ですね。

画像7

続いて受験した2020年1月の試験では845と微増するものの、なんとリーディングはダウンしています。文法と長文読解の実力の限界を感じる結果となりました。解いたら解きぱなしの学習方法を見直す必要があるようです。

画像8

というわけで、2018年9月から始めた英語学習1年半を振り返ってみました。ピーク時に比べてやる気が少しだけダウンしまったものの、私の毎日150分以上の学習は続いています。

自分は子どもたちの学習内容についてはまったく関与しませんでしたが、ふたりとも志望校に合格していました。TOEIC800を超えたあと、スコアが停滞している私の様子を見て「○○くんのお父さんって、TOEIC900以上なんだって。尊敬するわ〜」とプレッシャーをかけてきます。

現在は新たなフェーズに入ったと感じており、TOEIC L&R スコア目標は、2021年までに860以上、2022年までに900以上と設定しています。ほかにもTOEIC S&W テストや、英検にも挑戦していきたいと考えています。

今後はアプリで問題を解くばかりでなく、さらならる音読訓練や、英会話などさまざまな学習チャレンジをしていくつもりです。英語を使う仕事も増えるといいなあと思います。

いつになるかわかりませんが、TOEIC L&Rスコア900以上を獲得した際にはまたそれまでの記録をまとめたいと思います。

これまで書籍や勉強会、SNSなど、さまざまな場面でご指導いただきましたみなさまに感謝いたします。これからもどうぞよろしくおねがいします。

日々の学習内容についてはTwitterでも記しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?