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銚子川を遊びつくす

自然環境リテラシー学<川Y1Y2>
2021年11月20~21日

こんにちは。ひられんです。

今回は紀北町のキャンプイン海山という場所で、「川」をテーマとしたアクティビティを行ってきました!

その川は「銚子川」!

私は初めてアクティビティで行く場所でしたが、
今まで銚子川で活動をしていた人から、
銚子川はきれいでオススメ!と聞いており、期待は高まるばかりでした。

それではどうぞ!


1日目 サイクリングで川全体と街を見る

いつも通りリーダー、インストラクターは早めについて用意をします。
ブリーフィングなどを終え、川に出てみると

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こんな素晴らしい景色が広がっていました!
2日間ここで活動できると考えると、とても楽しみになります。

キャンプ場の方も、きれいに整備されている一方で、
自然がしっかり残っているようなとても心地がいい空間が広がっています。

皆が来るまでに時間があったため、
ゆっくりキャンプ指定地にテントを立てたのちに、
お昼ご飯を川辺で食べることにしました!

この景色をお先に堪能しながらゆっくりと過ごす時間、最高です。


さて、本題のアクティビティの方に移っていきます。

皆が合流した後、体調管理や予定の共有をするミーティングを行い、
その後、今回は3班に分かれました。

それぞれの班で、「サイクリング」「(ちょっとした)登山」「生態調査&カナディアンカヌー」の3つを、2日かけて行うのが、今回の川のリテラシー実習です。

川なのに登山?サイクリング?と思われるかもしれないですが、
ちゃんと理由があると思っています。

それぞれ、時系列に沿って、紹介していきますね!


私の班が最初に行ったのは、タイトルにもあった通り、「サイクリング」。

マウンテンバイク、クロスバイクをお借りし、
川の上流から下流まで、川を間近に見るということが出来るものなのです。

ただでさえ、キャンプinn海山から見てきれいな銚子川が、上流と下流でどのような変化をするのか、楽しみでした。

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キャンプinn海山から出発し、まずは上流に向かいます。

11月の終わりごろとはいえ、自転車をこいでいると熱くなり、風が心地よいです。

上流に行けば行くほど道は少し荒れて、走りにくなりましたが、
川は透明度を増して、一層きれいになっていきます。

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これは休憩がてら川に降りた時の写真。

むちゃくちゃきれいじゃないですか!?
空気も澄んで、温まった体には冷たい空気とこの景色がとても身に染みます。
季節的に所々に紅葉も見られて本当に絶景!

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あと1時間はここでいられるなと思いましたが、時間の制約もありますし、
また上流に向かいます。

次に見えたのは橋でした。
ここでも小休憩で降りて、橋からの景色を見に行きます。

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ここもやはり絶景です。

上流の、上から見ると、銚子川ブルーが一層きれいに映えます。

また、写真からも伝わるかもしれませんが、
上流に行くほど川の石が大きく、ごつごつしたものが増えていくという変化も見られます。
これは以前、大台町の宮川の上流に行った時にも感じたことでしたが、
こちらでも同じ変化が確認できました。

がけ崩れなどで落ちただろうと思われる石もありました。

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そんな石をよーく見ると、何やらぽつぽつ黒いものがくっついています。
ハゼが結構な数くっついていたのです。

きれいな川にはこういう生き物もたくさん生息しているのかもしれないと感じたり、
明日の生態調査ではこれらの生き物も見られるかもしれないと、少し予習にもなりました。

さらに上流に進み、今回は魚飛トンネルまで向かいました。
トンネルを抜けても、道はまだまだ先に続いています。
どこまで続いているのか気になっていたところ、インストラクターの方が調べてくださって、
どうやら大台ケ原あたりまで続いているとのことでした。

なんとなく、以前自分が活動していた宮川にも近い景色が広がっているなと思っていましたが、
それも、同じ大台ケ原あたりからの川で、距離的にも近いためだったのかもしれないと感じました。

いつかはこの絶景2川を生み出す大台ケ原も、見てみたいものです。

ここからは下っていきます。

ある程度スピードは抑えるものの、汗をかいたり、夕方になり気温も下がり始めたせいか、
少し肌寒く感じました。
羽織を着て、下っていきます。体温調節は大事です。

キャンプinn海山を越え、さらに下ると「種まき権兵衛の里」という場所があり、そこで一服します。

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ここも景色がきれいで、小休憩できる施設があり、いつかはゆっくり見てみたいなと思いました。
オススメなので軽く紹介。

その後、相賀の街まで下り、とあるところへ行きました

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駄菓子屋「さんぺや」さんです!

ここで各々駄菓子を買ったりしましたが、
何と言っても、このパフェが絶品でした!

ボリュームがあり、美味しくて、それでいて安い!
サイクリングで程よく疲れた体に染みます。最高です。

近くに寄ったらぜひ立ち寄ってくださいね!


さてこんな感じで過ごしていたら、
上流の川のきれいさに時間を忘れていたせいか、
さんぺやの店員さんが丁寧に楽しく接客してくれたおかげか、
あっという間に時間が過ぎており、帰らなくてはならなくなってしまいました。

どうやらこの先に湖があって、そこを一周することや、
銚子川でも、ゆらゆら帯が見えるらしく、それを見に行くことも予定してたとのことでしたが、
自分としては銚子川の魅力を上流から下流まで知れてとても満足でした。

ちなみにゆらゆら帯というのは、透明度が高い川の河口で、
川の水と海の水が交わるときに、濃度の差で見えるものです。

上流のきれいさは上で紹介した通りですが、
下流まできれいなのがこの銚子川の魅力の一つだと感じました。

銚子川を上流から下流まで知ることが出来たサイクリングでした。

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帰ってからはテント立て、ご飯なども食べたりしましたが、
ここでは、その中の夜の座学内での、キャンプinn海山の田上至さんの話を紹介したいと思います。

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まん丸な石があることを熱弁してくださる様子

この銚子川がきれいな理由は、地面に大きな一枚岩の花崗岩があること、
そして伏流水があることが挙げられるそうです。

花崗岩の地面があることで、岩がうまくその場で転がり、転がる中でまん丸の石が出来上がります。

するとその石の中に水が入ることで、表流水のほかに、伏流水も存在するようになるようです。
その伏流水が地面を通り中でろ過され、きれいになるほか、
そのきれいな水や、伏流水が冷たく、その環境を好むエビなどがおり、
そのエビを食べる魚も生息することで、生態系も豊かなようです。
このためにここでしか見られない生物もいるようです。

この日見てきた見てきた景色でも、花崗岩質の白い岩が多かったことなど、一致することもあり、納得したほか、
明日の生態調査も楽しみになりますね。

また郷土愛についても語ってくださいました。
地域の課題として、世界では人口が増えている一方で、
地方では人が減ってきています。

この地域でも、ぜひ若者に住んでほしいと願っているとのことですが、
その時に、自分の住んでいるところには銚子川がある、と言えることや、
若者が働く場所として、観光業を盛んにしたいなどの思いがあることがとても伝わってきました。

そんな気持ちをはぐくむためにも、自然の中で遊ぶ中で、良さに気付いて守ろうとする、
そんな気持ちを持ってほしいというお話をしてくださいました。

私たちの活動の中にも、こういう意義も間違いなくあるだろうと、感じた瞬間でした。
それぞれの地域にいいことも課題もたくさんありますが、
地域を愛し、課題を解決するためにはその地域を体験を通してよく知ることも大切だとも感じました。

ぜひ、これを見ている方も、この思いに触れてみてはいかがでしょうか。


2日目 登山から学ぶ体調管理


2日目最初は登山です!

いつも通り朝食を済ませ、着替えて準備をして出発します。

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今回登る山は標高約600mの「便石山」です。
午前で帰るとも聞いていたので、おそらくそこまで大変なものではないのだろうと踏んでいましたが、
これが大きな過ちだったなと思うことになりました...

登り始めて15分くらいしたところから、なんか足がつりそうな感覚に陥り始め、
少しだけ疲れが見え始めました。

今まで山登りでこういうことはなかったですから、なんでだろうなとも思いつつ、まだ限界ではなかったため、進み続けました。

しかし、さらに15分くらいすると、息も上がり始め、脚のつりそうな感覚も増し、なぜか辛くなってきます。
登山前に、先生からは息が上がってはだめだから、そうならないくらいのペースで歩くように
といわれていたこともあり、さすがにペースを少し落としてもらうようここで伝えました。

しかし、そこからもあまり状況は変わることなく、
我慢して登っていたところ、

2/3程度登ったところで両足の腿がつってしました。

腿がつるのはすごく痛いですし、それが両足にきて、立てなくなってしまいました。

その場で先生がポカリスエットを補給して下さり、脚を伸ばして数分間休憩をさせていただいたところ、
だんだんと症状は軽くなってきたため、大事にも至らず、その後も登山を続けることが出来ましたが、
こういう活動で無理や我慢をすることは、絶対にしてはならないと感じました。

朝ごはんも食べましたし、睡眠もある程度取れていて、
登山中に少しの飴と水補給もしていましたが、
おそらく、それでも水分不足や、塩分不足に陥っていたのだと思います。

さらに、今回は一応リーダーというプレッシャーや、団体で動いているということもあったのかもしれません。

しかし、団体で動いているからこそ、体調が悪ければすぐに伝え、
チーム全体で支え合うことが大切なのだと感じることが出来ました。

その後は、先を行く学生の皆が、足元に危険があれば後続に伝えたり、ペースの確認を積極的に行ったりと、チームで登ろうとするお手本のような登り方をしてくれて本当に助かったことを覚えています。

行動中に役職などはありますが、危険などが迫ったときには柔軟に対応し、チームだからこそ支え合って行動できるという強みを感じた登山でした。

もちろん、少数や一人で登るときにも注意が必要で、自分が思っているより水分や塩分、糖分をこまめに補給し、
無理をしないことも必要ですので、これを読んでいる方はぜひ気を付けてください。
楽しい登山も、楽しくないものになってしまします。
このことのせいで、私は登りはぜんぜん楽しめていませんでしたから。

ともあれ、その後は皆さんの助けもあって、順調に登山が出来、
無事に頂上へ到達することができました!
喜びもひとしおです。

頂上には「像の背」という岩があり、
絶景スポットとして地域の観光場所になっています。

見てくださいこの絶景!

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こういう景色が見られるのは登山の醍醐味ですね!

昨日行った相賀の街が左に、尾鷲の街が右に見えます。
その先に広がる海も絶景です。

もちろん、銚子川も確認できます!
川パートでこの登山を行ったのは、この銚子川を上から見られるというのも一つの意味としてありますし、
さらに何より、この山と、先に見える海をつなぐのは他でもない川なんですよね。
このことを確認できたと思います。

「森は海の恋人」というように、海と山は関係し合っていて、
豊かな森の栄養が流れることで、海が豊かになっている、
というのは有名な話かもしれませんね。
これを実現しているのが、この豊かな森(山)、尾鷲の海と、そして美しい銚子川なのだと感じました。

ここで時間いっぱいまで景色を堪能し、写真を撮りまくって、下山しました。

下山は少し時間が押したので、
急ぎつつ、でも安全に一歩ずつを意識しました。

実りのある登山となったと思います!

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生態調査withカナディアンカヌー


下山し、昼食にもはや定番の袋めんを食べた後には
最後のアクティビティの生態調査に向かいます。

この生態調査、特徴的なのは最初にカナディアンカヌーを用いることです!

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カヤックはこの活動で使うことは多かったですが、
カナディアンカヌーに乗るのは初めてで少し楽しみでした。

今回は二人一組で乗ることになりました。
装備を整えて乗ってみると、感覚としては、広くて安定感と開放感があるカヤックみたいでした。
パドルの動かし方はカヤックとほとんど同じですし、
自分以外の人も苦労している様子はあまりありませんでした。

そのせいもあってか、生態調査も順調に行われました。

自分の班は魚に詳しい人が2人もいたり、さらに自分のペアはわけあって2回目のカナディアンカヌーだったこともあり、
魚のいるおおよその場所を案内してもらえたり、
しかも見つかった魚の名前などの解説付き。

なんだこれ、最高か?快適すぎて何かのツアーか?

おかげさまで、キャンプinn海山より少し上流に行くと、
主にがけの影などを中心にたくさんの魚が見えました。

昨日の話で銚子川に生き物が豊富な話が本当であることがよくわかります。

後で知ったことですが、これでも、川の土砂などのために数日前に工事が行われ、
魚が逃げてしまって今は少ないとのこと。
通常や、最もいる季節にはどうなっているんでしょうね...。
いい意味で恐ろしいですね。銚子川。

さてカナディアンカヌーを用いた最高の生態調査という名のツアーを終えた後には、
実際に自分たちで川に入って採集をしていきます。
そうです。11月終わりの寒い川に入ってです。

少し躊躇している自分に対し、魚に目がない班の2人はざぶざぶ川に入っていきます。
こいつらすげえよ。寒さより魚かよ。

と最初は寒さが嫌でしたが、
そのうち慣れてきて、自分も魚を探すのに夢中になってきました。

各々が川にいる魚を探しますが、
多くの人がこのアクティビティで探していたのは「ユウスイミミズハゼ」という珍しい魚でした。

途中からは先生も参加し、全力で探し回ります。

道具もいくつかあり、(名前は知らないのですが)大きい網のようなものもあります。
途中で取り方の方法をいくつか教えてもらうことができ、
そこで教えてもらって自分がやっていたのは、
あらかじめ網を流れの下に配置しておいて、
石をどかしたり、地面をかき混ぜて出てきた生き物を捕獲するという方法でした。

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活動の様子

文字で書くのは簡単ですが、初めてやる自分にとっては意外と難しかったです。
結果5匹程度、よくいるハゼを捕まえて自分は終了。
一方で慣れている人たちはよくとれていてさすがだなぁと思う結果に。

気になるユウスイミミズハゼが取れたのかというと...
自分たちの他の班も同じように探しましたが、結果見つからず、少し残念ではありました。

しかし、久々に川に入って思いっきり遊ぶこともできましたし、生き物がいることも実感できて、個人的には満足でした。

またいつかチャレンジしてみたいですね。

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まとめ

こんな感じで今回は銚子川に関係するアクティビティを行ってきました。

様々な面で学びや楽しみを得られたと思います。

キャンプinn海山も、銚子川も非常に素敵な場所でしたので、
ぜひ興味を持った方は訪れてみてください!
あ、ルールとマナーを守ることはお忘れずに!

最後になりますが、今回もこのアクティビティを計画し、
私達を案内したり、体験をさせてくださった先生やインストラクターの皆さま、ありがとうございました!

そして、いろいろとお世話になったキャンプinn海山の皆さまも、本当にありがとうございました!


長くなりましたが、この記事をここまで読んでくださった方にも感謝申し上げます。

これからも、私なりに活動を頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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