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【ブランディング】エステ系サロンにおける差別化の初期段階検討2

エステ系サロンのデザインをする上で、クライアントと初期段階からしっかりと方向性を話して決めないといけない5つのポイントをご紹介します。


施術スペースの広さ

施術スペースとしてベッドの周りを一周できる広さのサロン

まず最初に打ち合わせして決めないといけないのは施術スペースの広さです。施術スペースは業務のサービスのしやすさだけでなく、顧客の快適性や贅沢感を感じる重要な要素となります。しかし、過度に広いと開放感を関じ、肌を露出させる施術空間として違和感や不快感をもってしまうこともあります。例えばその場所がリゾートホテルのサロンであれば逆に窓などがあり、景色や眺望がかえって感動を与えたり、空間性として効果があったりもします。
一方で面積が増えると、部屋数や待合空間等を圧迫してしまうことがあります。経済性とサービスクオリティのバランスで部屋の大きさを事業戦略として、デザイナーや設計者と最初に相談しましょう。

カウンセリング用の個室

美容系サロンでは目的をもって施術を受ける場合と、悩み相談を受けてコンサルティングすることから始まる場合があります。そうした相談受付はオープンな待合室では他のお客さんの耳が気になり、恥ずかしくなってしまう方もいます。また具体的になコースなどのご相談をされるとお金の話があるので、周囲の人が気になるのは悩みが筒抜けよりもお金に対する自分の反応を見られてしまうことなのかもしれません。
こうした事業的に重要な受付対応は、個室空間を設け案内することですっきりします。VIPとして扱われている感じがあり、顧客にとっては気分のいいはずです。
一方で待合、受付、バックヤードに加えカウンセリング用の個室を設けることで動線が混在したり、テナント面積を圧迫してしまったりします。デザインの初期段階から検討をしないと手戻りが発生してしまうため、注意しておくべきポイントの一つです。

化粧やボディラインなどを確認しやすい巨大な鏡をもつカウンセリングルーム

施術室までの空間体験

施術スペースに番号やアルファベットが振り分けられていることはよくあります。しかしそうした番号やアルファベットというのはどこか機械的で冷たさを感じます。例えば色のある照明をブース毎に用意し、施術空間を色で案内するのはどうでしょう。他に動物や星の名前などを使うのも、素敵かもしれません。温かみのあるサービスはきっと顧客のストレス軽減にもつながることでしょう。
こうしたアイディアはブランディング戦略としてロゴデザインなどと連動するとブランドコンセプトを感じやすくなります。内装デザインの可能性を引き出すために、持っているアイディアを初期段階で整理しておくのがポイントです。


施術スペースを色で判別するための照明デザイン

施術後の空間体験

施術後に会計をしてすぐに退店するケースもありますが、リラックスタイムやケア後のカウンセリングをするためのラウンジスペースを設けたりすることがあります。面積的に厳しいことがありますが、比較サービスクオリティを上げる重要な事業戦略のデザインだったりもします。こうした事情に関係のある空間は初期段階から打ち合わせしておく必要があります。事業によっては不可欠な空間であり、設計漏れは致命的だったりします。そのため、デザイナーや設計士と打ち合わせする前に、どのような店舗運営をしたいのか一度おさらいしておけと良いでしょう。

施術後のリラクゼーション用ソファ

美容/理容/鍼灸/按摩などの許可確認を要するサービスの有無

エステ系サロンの関連業務として、マツエクや鍼などの専門的処置を付帯するサービスを展開されるケースがあります。これらは保健所等と先行して打ち合わせしないと許可を適切に得られないケースがあります。プランや動線計画にも影響の大きな条件を法的あるいは条例的に要求される場合があります。早い段階で業務内容は決めておくことがポイントとなります。

まとめ

このように、デザイン初期段階で交わしておくべき重要なポイントを一つでも見落とすと大きな時間的、人的損害をもたらすことがあります。最も簡単に予防する方法は、最初の打ち合わせでデザイナーや設計士に「事業戦略の説明を行う」ことと「店舗のサービスを客目線で説明を一通り行う」ことです。この説明により専門家として、助言をもらえたりできます。打ち合わせの話題を盛り上げて、意見のすり合わせをすると良いでしょう。

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